よし、世界を滅ぼそう。 よし、世界を滅ぼそう。
この感想は虎杖悠仁が、恐らく、いや、間違いなく、自分の番であろうαの美しい男と再会した時に思ったことだ。きらきらと窓から差し込む太陽に照らされて煌めく雪のように白い髪、サングラス越しでも分かる澄み渡る青空を模した宝石のような双眸、それらに負けない美しい尊顔。そのどれもが、きゅうっという音を立てて驚いた表情でこちらを見ている。その大きく見開かれた瞳に映るのは、相手以上に驚いた表情をしている自分だ。
それをぱちぱちと瞬いて、見つめながら悠仁は心の中で同じセリフを繰り返す。
よし、世界を滅ぼそう。
虎杖悠仁。その名は、呪術界では有名なもの。『宿儺の器』とイコールで結ばれるものとして。しかし、有名なのは、名前だけであり、またその肩書だけだった。多くの呪術師は、悠仁の姿などは知らない。
3235