TSじゅんしょ〜「キラ、おはようございます」
「……おはよう、ございます?」
ミレニアム艦内、ここは間違いなくキラの部屋、ではなく執務室の簡易ベッドだ。
目の前のラクスはその可愛らしい顔に似合わないような眉間に皺を寄せてキラへと声をかけた。
「ラクス?」
「私、キラにはちゃんと、お部屋で、ベッドで、眠るようにと散々言っていると思うのですが」
が、といったところでキラとしっかり視線を合わせてくる。区切ってくるあたり、相当怒っているかもしれない、とキラはそっと視線を外した。
「……あー」
昨日は夜遅くまで仕事をしていた。ヤマト隊の面々には終わりましょう、と促されたのをもう少しだけ、と言って先に終わっていいからと。
そして、力尽きそうだなと思って簡易ベッドに倒れ込んだのは深夜。トリィには6時に起こすように伝えていたのだが、部屋の時計を見るともう8時を回っていた。
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