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    azisaitsumuri

    @azisaitsumuri

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    azisaitsumuri

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    現パロ。学パロ?大学の学食みたいなところ。

    ##傭リ

     学食のテラスで膝を画架代わりにクロッキーにスケッチしていれば、そばに立つひとけに顔を上げる。こっちをじっと見る一人の男は強張った顔で、大小有る学食のトレーの大きいほうを持ち、しかしその上にはカットリンゴの椀一つきりを乗せただけで、よく分からない男だなと思った。
    「なあ。一緒に食っても良いか?」
     そんな男に相席を所望された。
    「お友達いないんですか?」
     男越しに見える連なった席に集まって座る数人の視線を男の代わりに見返してやれば、さっと逸らされる。
    「いないと言えば、共にいてくれるなら。」
     男の眼差しに意識が戻る。
     顎をしゃくって着席を促してやれば、嬉しそうに向かい合わせになった。
     絵の続きもそぞろに男を窺えば、カットリンゴの一つに刺さった爪楊枝を持つも、何を緊張しているのか何度も抜けてリンゴを椀に戻している。
     リンゴはぶすぶすに新たな穴を空けられ過ぎて蜂の巣状態でもう見るも無惨だ。
     筆記具を置いて代わりに楊枝を取り上げる。あっと追い縋る男の指と視線を無視して別の角度からカットリンゴに穴を空ける。これが最後だから良いでしょう。それを男より確実に持ち上げて、その口の前迄持って行く。
     男が口を開けたのは食べるためではない、呆然としているからだ。そこにリンゴを差し入れる。流石にいつ迄もその儘ではまた楊枝から抜け落ちる。
     連なった席からきゃあだかおおだかの歓声だかどよめきだかが聞こえるが、知ったこっちゃない。こっちは男が反射でしゃくしゃくとリンゴを食べるのを見届けるので忙しいのだ。
    「おいしいです?」
     男はゆっくりと頷く。その顔はリンゴみたいな色なので、これはわたしが食べて良いのだろうかと思った。
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    Replies from the creator

    azisaitsumuri

    CAN’T MAKE現パロ幼馴染よーり。付き合ってない。
    どこか戸惑ったような感情を醸し出した男が、けれどそのまま口を開いた。「おまえがすきです。」それにおれは多少驚きながら。「おまえそれ、言うつもり有ったんだ?」言うと男は、いえ、と。やはり戸惑った儘呟いた。当の本人の戸惑う通り、本当に言うつもりはなかったのかもしれない。しかしこいつは、たまに今迄とはなんの脈絡もない行動を突然取ったりする。それをおれはその度に、こいつに、こいつの中で何かあったんじゃないかと心配するものだが、当人にはなんの心当たりもなく、普段通りにも関わらず自分でもそれ迄は思いもしなかった行動を取っているらしい。それを自分自身で疑問視していないのが不思議な話だと思うのだが、本人がこれなので、おれもそういうものだと思うしかなかった。一先ず言いたいことを言ったのだろう男の言葉を受け取ったおれは、しかしどうすることも特になかった。すると男がうろ、とまた口を開く。「おまえ、今迄誰かとお付き合いしたことあります?」「おまえと以外に?」「いや、わたしとも付き合ったことないでしょう…」「そうだな。おまえが思ってるような付き合いで、おまえが知らないような付き合いはないよ。」そんな付き合いがあればおまえに言っている、と言外に言ったがしかし少し考えた様子の男は。「おまえ、せふれがすきなんですか。」「なんでそうなる。」違うよ。「そんなものも居ない。」呆れながら伝える。
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