文章を読んだ前提で。今回はかなり書きなぐりです。
お題を見て、とっても大きな教授が10センチが憎いだなんてとても面白いなと感じました。最初はむしろ大きすぎて、といった話にしようかと考えたのですが。それは日常でもお話されているなと。大きい彼が少しの距離を憎いと考えるのであれば、何があったのか。
そしたらなぜかシリアス風味になりました。目の前で紅くなったものはご想像にお任せします。例えば一般人を守らねばならない人物がかばっただとか、偶然一緒になった友人だとか。人間じゃなくても。ただ、作者の視点だと愛おしく思うものであるとだけ。
怪我の度合いもひどいものから軽いけど目の前の光景に、釘付けになっていただとか。
きっと彼はとても焦るでしょうね。目の前で紅くなったものが笑顔を見せるまでどうなっていたか、覚えていないくらいには。笑顔でとても安堵したのでしょう。教授という立場ではありますが、意外と感情のままに動く彼は思わず怪我人ということも忘れ抱き寄せそうです。ドクドクと動く音、あたたかいぬくもりを感じることで生を実感できますから。
実感してから、目の前で起きた出来事を止めることができなかったのかの後悔が襲ったのでしょう。いきてる、けど僕があと少し前に出て引っ張れていたら。ううん、前に出るだけでもいい。どうして、どうして。ぼくは、大きいのに。手だって人より伸ばせたはずなのに。目の前のものがとても大切なんだ、守るためなら僕は。
思考が流水のようにとめどなく流れる。だってとても焦ったのだ。
そして無事な姿に安心したんだよ。安心したら君の心配以外も考えちゃったんだ。僕はなんでなにもできなかったんだって。
生きているんだから、もういいじゃないかなんて思えない。大好きだから。