二人の夢のガンッと強い衝撃を頭に受けて目が覚めた。
寝相はいいと思っていたのにベッドから落ちたらしい。
流石に起き上がって頭をさするとたんこぶみたいなのもあるし結構痛かった。
何かを忘れた気がするけれどレオが来る前に、
ふと首を傾げる。
迎えなんてきただろうか。
いや居たはずだ、俺の大切な。
時間を見る。
余裕で遅刻する時間で普段ならまあいいかと思うが何故か胸騒ぎがして足早に支度を済ませる。
結局迎えはこないまま学校に着くとあまりにも普通だった。
少し息の上がる俺を見て珍しいと笑うくらい、俺の遅刻を咎めるだけの、あまりにも日常だった。
そわそわとした不安な気持ちが胸に広がってじわじわと蝕む。
放課後までそれは続き、それでも未だ来ない迎えに焦りを感じて隣のクラスに駆け込むと綺麗な紫の瞳がこちらを捉えた。
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