それはキッチンで洗い物をしていた時の事。
2階の方から凄い音がした。
誰か何か落としたか倒しでもしたのかな、なんて呑気に考えていたらリビングの扉が開いた。
誰だろと思い振り返る。
「大瀬さん?」
「っ、いおくんっ!」
かなり慌てた様子で入ってきた大瀬さんはきょろきょろと辺りを見回している。
だけど足音が聞こえて来ると小さく悲鳴あげキッチン横の物置に隠れるように入った。
「ふみやさんには自分はここに来てないと伝えてください!」
「え?」
「お願…あのっ、命令だよっ!」
「承知しました〜!」
おやおやおや〜?
あの大瀬さんが僕に命令なんて珍しい事もあるもんだなー。
うんうん、やっと大瀬さんも僕の使い道を分かってきたんだね!
これは奴隷契約結んでもらえる日も近いかも、なーんて。
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