天華やよいさんには「私は雪の日に死にたい」で始まり、「どうか気付かないで」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以内でお願いします。
#書き出しと終わり #shindanmaker
https://shindanmaker.com/801664
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俺は雪の日に死にたい。
先生、兄貴そして……宿儺。
みんなが旅立った季節に死にたい。
「寒っ!あ、虎杖~あんた明日ヒマ?」
新宿での決戦からいくつ季節が廻ったのか、気が付いたら俺達は酒も飲める年齢になっていた。
「虎杖、週末は予定あるか?」
俺も伏黒も釘崎も、あの決戦を生き延びた人達は変わらず呪術師を続けていて。
「虎杖くんこの日空いてるかな…?あ、雪だね」
今年もまた、雪が降り始めた。
雪を見ると、どうしても思い出すあの時。
俺にとって雪は、何年経っても特別なもので。
「ヒマだぜ!なになに、荷物持ち?」
「予定なし!あ、鍋でもする?」
「空いてるっす!任務なら行きます!」
なんとなく落ち着かない俺を、みんながさりげなく気にかけてくれる。
死にたいわけじゃない、俺の役割はまだある。
ただ、死ぬなら雪の中が良いというだけ。
あの日と似た日に死ねたなら。
今度こそ、お前と一緒に生きれるかもしれないだろ?
この呪いから抜け出そうとしない俺に、みんなどうか気付かないで。