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    nagi1720

    らくがきぽいぽいするところ。真壁一騎をキメがち。メモは考察だったり備忘録だったり。

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    nagi1720

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    一騎の周辺人物まとめメモ① 特に強い影響を与えた者

    個人的に受けた影響が大きいだろうと思う順にざっくり。

    【皆城総士】
    一騎が傷と祝福を与えた最初の人間で、救世主としての真壁一騎を構成する大部分を造り上げたきっかけの人物。
    総士を傷つけた罪悪感から一騎は自分などいなくなればいい、と自己を否定をするようになる。そのことからファフナーパイロットとして類希な適正を得る。
    総士と対話・和解し罪悪感に縛られることのなくなった後も一騎にとってその存在は非常に大きく「自分の神様のようなもの」と評するほど。
    自己否定から来ていた一騎の自己犠牲精神・救済意識は、総士の生き方から得た強い影響と一騎自身の生来の優しさとが相まって一騎の生き方として定着してしまい、「世界の痛みを背負う永遠の戦士」として人でなくなる道を選ぶほどとなった。


    【遠見真矢】
    一騎にとっての地平線であり、変わることのない居場所の象徴。
    不器用な一騎の心を何も言わずとも察してくれる居心地の良い場所であり、変わることを恐れた一騎にとって同じく変わることを恐れつつも、自分のために変わってくれる他に得難い相手でもある。
    (とはいえ一騎自身はBEYONDで島に帰ってくるまで一度たりとも彼女に変わってほしいとは思っておらず、ことあるごとに戦いから遠ざけようとしていた)
    総士と一騎の関係に対する、翔子と真矢の関係。変わっていく世界の中で変わらないままでいたかったと祈る者。戦いから遠ざかり、平和な世界に居て欲しい───一騎にとって守りたかったもうひとりの自分、鏡合わせのような存在であると言える。


    【皆城乙姫】
    総士と一騎の関係、一騎の戦い方に最も強く影響を与えた者。
    一騎にとって総士との軋轢を取り払うための術、対話という選択肢を教えてくれた存在で、また乙姫にとっても一騎の選択は島のミールがより良き未来を学ぶための第一歩であった。
    自分と違うものを理解するための力「対話」は以降一騎の戦い方のひとつとして用いられる。
    (ただし一騎の対話はキャッチボールというより受け入れっぱなしなところがあるため、良い方向に扱えているかはかなり微妙なところ)


    【羽佐間翔子・羽佐間カノン】
    「存在がなくなっても、存在していた証は必ず残る」という、一騎の生命の使い方・死生観に総士と並び最も強く影響を与えた2人。そのため、島のミールが一騎に接触する際はゴルディアス結晶内に記憶されている2人の姿が用いられる。
    特にカノンは一騎がはじめて生命以外も救うことのできた人物でもある。自分ひとりでは何も決められず命令に従うしかできなかったカノンが島での生活の中で変化していく様は、似た経験のある一騎にとって多くの喜びを抱かせるものであったことだろう(そのために「見守るべき存在」としてしか見ていなかった感があるのは個人的にはなんともアレだが……)


    【春日井甲洋】
    幼い頃からの親友であり、島で唯一「島からいなくなりたい」という気持ちを共有していた人物。心の海の状態も近く、一騎とは心理的によく似通った部分のある相手だ。
    真矢と同じく人の心の機微に聡く、一騎の不器用な心をよく察してくれた居心地の良い場所であった。
    一方で翔子の件をきっかけに仲違いし、作中ではじめて明確に「一騎を傷つけた」存在(※1)でもある。
    更に、翔子を守れなかった一騎にやり場のない憎しみを向けていたが、翔子がもういない事実を受け入れ一騎とともに悲しむことができたことで、一騎に対して「憎むのではなく許す」ことを実践できた、はじめての存在であると言える。


    【真壁史彦】
    父親であり、最初から最後まで変わることなく人としての生き方を諭し、一騎の帰るべき場所であり続けた人物。
    肉親であるからか真矢以上に一騎の居場所として一騎自身が(自覚しているかはともかく)認識しており、唯一臆面なく負の感情をぶつけるなど、誰よりも甘えることができていた。


    【近藤剣司、要咲良、小楯衛】
    上述の人物たちほどの影響力はないものの、必要以上に意識することも気遣われることもなく、かと言って存在を無視するわけでもない、適当な距離感の友人として一騎の居場所を作っていたのは間違いなくこの3人。
    剣司は一騎に決闘を挑み続けることで一騎を孤立させず、咲良は剣司が一騎に挑んでいた理由そのもの。そして衛は一騎に「友達を思い気遣う気持ち」を思い出させた非常に重要な存在であった。
    その距離感は成長してからも変わらず、同期の中で一騎を遠慮なくしばけるのは咲良くらいのものである。


    【西尾暉】
    日常生活の中で、剣司たち以上に一騎を普通の人間として扱っていたのが暉ではないかと思われる。
    誰もが認めるエースパイロットにして島一番の料理上手な一騎に、パイロット・調理師の腕、そして恋でも絶対に負けない、と一騎をライバル視するその姿はまさに「普通の少年」であった。一騎もそれが嬉しいのか、答える際には笑みが浮かんでいる(いかにも相手にしてなさそうな返事ではあったが)(そういうとこだぞ)
    仕事上ほとんどの時間を楽園で過ごす一騎にとって、同じ場所で働く暉は普通の日常を意識なく過ごさせる特に大切な存在のひとりであったと言える(※2)


    【来主操(初代)】
    影響を受けたというより一騎が影響を与えた存在。
    初代操も一騎にとって自分の鏡合わせのような存在であったといえる。
    操の叫びを通して一騎は自分の傷と向き合い、操の心に共感した。その後、操の痛みを同化して自分のものとすることで、命懸けで操をニヒトから解放している(※3)






    ※1)
    一騎の心を傷つけた最初の存在は厳密には謝るきっかけを与えなかった総士だが、総士はそもそも左目の傷のことを憎んでおらず感謝さえしているため、「彼の目を傷つけて逃げ出してしまった」という一騎の中に罪悪感を生み出した罪そのものに対して許すという行為が行われないまま友人関係が修復されている。これが後々まで一騎の無意識の自己犠牲を伴う救済行為に大きく影響を与えていたのではないかと思う。

    ※2)
    暉の機体であったマークツェン、その改良型のアキレスをBEYONDで一騎が使用し、マークアレスへとザルヴァートル化させた。
    アキレスの表記はラテン語で「Achilles」ギリシャ語では「Ἀχιλλεύς」
    そこからchi・χιを抜くことでアレス「alles」となる。そしてχには「キリストの頭文字=救世主」を表す意味があるらしい。
    暉の器だったアキレスを全能の存在アレスへと変化させてしまった一騎だが、ラストバトルでこそうしに負け、蚊帳の外に放られる。そこから一切戦いに加わらない一騎はもう救世主ではなくなった。
    この名前と機体の変異には一騎が救世主でなくなったというだけでなく、あらゆる意味で普通の人間だった暉が、どんどん人ではなくなっていく救世主一騎を自分の器に乗せる(取り込む)ことで人間に引きずり戻した。はじめて暉が一騎に勝ったという意味も含まれていたのではないかと思う。これもこそうしひとりだけではなく、受け継がれてきた人の意志の積み重ねのひとつであったのだろう。
    (※一騎が実際に人間になったのかどうかは別のメモで考察済)

    ※3)
    初代操は「みんなの痛みを俺が背負えたらいいのに」「君たちを傷つけて、今さらどう変われるんだ」と自身の感じた痛みを口にした。その操の痛みに共感した一騎は操の痛みを同化し、背負う。
    一騎に痛みを背負ってもらった操は「戦いたくない」と訴え、ミールと一緒に生まれ変わる道を選ぶ。ミールと拮抗し、なおかつ戦いを拒否したフェストゥムの操がコアとなったボレアリオスは、本来であればアショーカのように戦う力を捨てて生まれ変わることもできただろう。
    しかし生まれ変わった操は、美羽とエメリーの声に応えて戦う道を選んだ。
    もしかしたらそれは、一騎の他人の痛みを背負ってなお戦う姿を目の当たりにし、影響されたからこその選択だったのかもしれない。
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