雨時刻は22時。
天気は雷雨。
遠くで雷が鳴っている。
と言っても早川にとっては心地いいレベルだった。
早川はというと電気もつけずにソファに横になっている。
今は家事などを終え、体を休めているところだ。
明日は休日のためかなり気が抜けている様子。
大きめのソファは心地が良く、ベッドとしても悪くないものとなっている。
そこで流れる雨の音を聞いている。
あまりの心地よさに早川は眠り始めた。
そんな早川をよそに窓にうつる不気味な影。
ずぶ濡れになった睦月麻白である。
窓越しにまじまじと早川の寝顔を見ると、何事もない顔をして窓を開けて入ってきた。
なんと、早川は洗濯物を取り込む時に鍵をかけ忘れていたのだ。
しかし不幸中の幸い。もし鍵が空いてなければ、ガラスがまあるく破損していたところだった。
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