泡になるハナミズキ4月13日、今日は記念すべき日だ。私の担当するウマ娘アグネスタキオンが無敗でクラシックの一冠目である皐月賞を獲った。担当をやり始めた時は心配だったが今はもうそんな思いはない。彼女なら無敗の三冠だって達成できるにに違いない。クラシックを勝った訳だから記者が大勢駆けつけて来た。タキオンは慣れているのか対応が迅速かつ的確だ。さらには余計な事まで聞いてくる輩を軽く追い返している。一方私はというとあたふたして一人一人に対応するのが精一杯だ。更にはタキオンに余計な事を聞いた輩が仕返しと言わんばかりに寄ってくる。しかし今日はコレで良い。タキオンもいつも以上に疲れている。私が代わりになって面倒くさいやつらを引き寄せれば彼女はすぐに控え室に戻って少しはリラックス出来るはずだ。タキオンがインタビューを受け終わって10分と経たないほどして私も控え室に向かう。
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