2/14のおさすなちゃバレンタインデー当日の朝
隣のクラスの女子達の会話が聞こえてきた。

「治くん今年はチョコ貰ってくれへん〜」
「えっ彼女でもできたん？」
「彼女からしか貰わんてことなんかな」

それを聞いたあと治と1ヶ月ほど前にした会話が蘇ってくる。

「なぁ、来月バレンタインやんか」
「うん。そうだね」
「…すな誰かにチョコやるん？」
「女バレで交換するかな」
「俺には？」
「ん？」
「俺には…くれへんの？」
「…欲しいの？」
「おん」

あの会話はなんだったのだろう…。
「（私の欲しいって言ったよね？）」
じゃあ私からのは貰ってくれるのだろうか…
他の子のは断っているのに？
「（あっ治）」
そんなことをもんもんと考えながら教室に向かう途中治の姿を見つけた。治と、もう1人美人だと噂の3年生の先輩咄嗟に隠れて様子を伺う。

治角名のパロ本家の当主である祖父が若い芸者を引き取ったのは治が十の時であった。女中の話を盗み聞いた話では、知多だかどこかで踊り子をしていたそうで、腕前はたいそう評判だったと言う。しかし不幸があって脚の腱を痛めてしまい、踊れなくなって路頭に迷っていたところを祖父が拾ったらしい。
「年はまだ十六、七やて」
「あれまあ。上のお孫さんより若いやないの」
「養子や言うとるけど、ようはお妾さんやろ？お子様方は嫌な顔なさるやろなぁ」
「当たり前や。そんなどこの馬の骨かも分からん情夫に遺産の分け前渡ってまうんやから。うちかてええ気せんわ」
女中の口振りからなんとなく良くないことなのだと察せられたが、行き場のない人を助けたのだから、祖父はいいことをしたはずなのになぁと治は内心思っていた。

【影日】引力*
如果可以，日向翔阳想看看影山飞雄著名的排球脑里有没有自己的身影。

日向有一个秘密，谁都不知道，连他自己也堪堪在无声的夜里辗转反侧时恍然想起：

他喜欢影山，很喜欢，很喜欢……

喜欢在打完练习赛后，贴着影山坐，在仰头小口喝着清凉的水时，用余光偷瞄影山因为吞咽上下微动的喉结，偷偷注视从影山嘴角漏出的水珠，顺着脖子，留下透明的水渍。

喜欢装作认真看队员比赛时，用手肘轻碰影山因剧烈运动而滚烫的皮肤，明明就一瞬间的相触，却仿佛他们俩的皮肤都融化了，粘连在一起。

喜欢假装坐累了，调整坐姿，将手臂后撤，撑起自己半个身子，故作慵懒。只是为了不动声色地把指尖送到影山的手掌之下，在他无意识压下来的时候，佯装疼痛换来被捧在掌心的揉搓，虽然这样做很容易受到国王大人的数落但还是开心占大多数。

【影日】默认*

高中三年，我和日向最熟悉，熟悉到我以为只要一个眼神他什么都懂。



最开始，只是在肩并肩回家时指尖的微触。他似乎并没有感觉到什么不妥，直到我大起胆子悄悄钩住了他的小拇指。



他停下脚步的一刹那，风带走了我的灵魂，却又被他嘴角的微笑打捞。



我自顾自地往前走只是小腿的肌肉不住地打颤，他没甩开，视为默认。



渐渐地，欲望在纵容中膨胀，我不在满足于简单的肢体接触，索取蚕食才是我的本色。



第一次接吻，我不否认时嫉妒在作祟。



明明我才是被撞疼的那个，这个呆子却去哄其他人开心，心脏如擂，嫉妒随着血液在舒张的血管里流窜，大脑在瞬间宕机。



我用毕生最大的力气将日向扯到自己身边，却又才下一秒松手，望着他惊愕的神色，我知道我还是逾越了。