【曦澄】クリスマスまであと1日【腐向け】「曦臣さんが、俺を……好き?」
キョトンとしながら、告白をしてきた相手を見た。
どうして家族の前で?どうして、クリスマス一週間も前に?
余計なことが頭を巡るけれど、どうして?なんで?という気持ちでいっぱいになってくる。
「嘘だ!嘘だ!!!曦臣さんが、俺の事好きだなんて嘘だ!!」
「藍家は、嘘を着くことを禁じられています。それに、私が晩吟に嘘を吐くと思うのかい?」
先ほどまで服を掴んでいた人に、腕を伸ばして逃げようとする。
誰に頼ればいい?母に?父に?使用人たちに?友人に?周りを見ながら、自分を助けてくれる人を探す。
けれど、彼らをどこかで信じきれていない江晩吟は、涙を瞳にためる。
「姉さん、姉さん、どこ!!」
「晩吟?」
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