明日の晩飯何にする?「尾形…?」
「…月島……軍曹殿?」
俺達の突然の再会は案外穏やかなものだった。
場所を移してファミレス
「アンタ…前生の事ちゃんと覚えてるのに気にしないんですか?」
「今生は今生だろ。生活も生き方もまるで違う。お前もその…大分変わったようだしな。」
俺は伺うように尾形を見る。
と言ってもそれはおそらく見えていないだろう。
なぜなら声をかけた時、コイツは前生とは違いサングラスをかけ白杖を持っていたからだ。
だが尾形は気配なのか、意味を察したのかカチャリとサングラスを外した。
「…気になります?…医者に見せても視神経に問題ないと言われましてね。ガキの頃に記憶が戻った途端コレですから。全く、困ったもんですよ。」
確かに両の目はしっかり有って僅かに動いているのが分かる。
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