『ふーふーちゃん、今から家行ってもいい…?』
「は? …なんかあったか?』
『んん…ちょっと、一人でホラーゲームして』
「ああ…びっくりした。泣きそうな声だから心配しただろ。今から、…夜道一人で怖くないか?」
『…我慢する。一人で寝なきゃいけないほうが怖いもん』
「俺がそっち行こうか?」
『今あんまり部屋の掃除できてないからやだ』
「絶対俺の部屋より綺麗だけどな。ん、オーケー、そしたら迎えに行くから、一緒にお菓子でも買ってこっちに戻ろう。それなら浮奇は怖くない?」
『…ふーふーちゃんは優しすぎる』
「好きなヤツに優しくするのなんて当たり前だろ」
『俺もいっぱい優しくしたいから、困ったことがあったらすぐ教えて? 俺に、一番に』
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