#2 あなたがかわいすぎて!「そういえば部活は?」
「合唱部だよ」
「そうなのか、俺の仲良い友達にも軽音部がいるから多少音楽は興味がある。」
「遊間ユーゴのことかな」
「……いつも一緒に馬鹿やってる」
「アルバーン·ノックス」
「……風紀委員で、空手部の」
「サニー·ブリスコー」
「……お前本当に俺のストーカーだったんだな?」
「だからそう言ってるじゃん!」
わっ!、と声を荒らげながら言い返す浮奇が面白くて、つい声を上げて笑い飛ばす。
まさか自分が、目の前にいるこんなに顔が整ってて、何でもそつなくこなしそうなやつにストーカーされる日が来るなんて思わなかった。
『途中まで同じ帰り道なのか?ならわざわざ別に帰ることもないだろう』とファルガーが提案したことによって、2人で人気の少ない住宅街をぽてぽてと歩く。
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