無頓着ちゃんと食べて
リッカくんが帰った後すっかり研究に没頭していたらしい、力尽きていたのか机に突っ伏していた。
ぼやける頭と固まった肩を回しながらふわ、と欠伸を1つ。
どうやら調整していた薬品は上手く安定したらしい、内容を煮詰める為にともう一度同じ調整をしていると、玄関の扉が開く音と「お邪魔しまーす」とひそめた声、リッカくんが来たらしい。
今日も何かを買って持ってきているのか静かな足取りでキッチンへ向かっていく。
毎度、私の研究を邪魔しないように、という心遣いが温かい。
やがて、足音が止んだかと思うといきなりキッチンから、ひょえぇっ!!と聞こえてきた。
虫でも出たのだろうか、はて、彼は虫などが苦手だっただろうかとその悲鳴の元を確認しに立ち上がる、と、先程とは打って変わってドタドタと走ってくる音と、キキィッとなりそうな勢いで部屋に飛び込んできたリッカくんは、開口一番。
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