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    soryu17setsuna

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    soryu17setsuna

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    ただの伏乙妄想。

    お題【頼み事】「伏黒くん、お願いがあるんだ」

    昼休みに突然乙骨に呼ばれ学校の屋上へ来た伏黒。誰もいない2人だけの空間。本来なら喜ばしい瞬間だが眉毛をキリッとさせて真剣な顔をした乙骨。何を切り出してくるんだ。別に悪いことはしていないのに冷や汗が出てくる。息を飲む伏黒。

    「玉犬、出してくれないかな」

    表情は変えないままお願いされ、どういうことだと思いつつも頼まれたままに手を犬の形にして玉犬を呼び出す。伏黒の影がむくむくと膨らみ現れたのは玉犬・渾。伏黒たち人間より一回り大きい図体で狼の見た目をした渾は乙骨に睨みをきかせながら立ち上がる。完成した姿を見守った乙骨は両手を差し出し、無言で渾に近づく。その動きを目で追い見守る伏黒。すると突然乙骨が玉犬の胸に飛び込んだ。

    「……はっ?」

    先輩が何をしているのか一瞬理解できなかった伏黒。頭にクエスチョンマークを浮かべる伏黒を他所に乙骨は玉犬をギュッと抱きしめ胸に顔をうずめている。長めの体毛に乙骨の顔が隠されて行動の意図が読めない。
    無言で玉犬を抱きしめる乙骨を黙ってボーっと見守ったままの伏黒が声をかけようか迷っていると乙骨が顔を上げた。

    「は〜〜〜このもふもふ感堪らない!!ワンちゃんはいいよね〜」

    「……先輩?」

    一体何があったのかと心配した伏黒だったが当の本人はただ玉犬を撫でてふさふさの毛並みを嬉しそうに堪能していた。

    「最近ちょっと疲れてたからワンちゃんもふもふしたいなって思ってたんだよね!もふもふタイム最高〜!!」

    普段自分の前でもあまり見せないようなとびっきりの笑顔で玉犬の体を撫で抱きしめる姿に唖然とする伏黒。

    「…鵺も案外柔らかいですよ。出しましょうか」

    呆れた顔で勧めてみるといいの!?と勢いよくこちらに振り向く乙骨。瞳をキラキラとさせ高揚した頬に興奮冷めやらぬだなと伏黒は思う。

    渾と鵺なら同時でも大丈夫か。鵺という掛け声と共に出現したそれは大きな翼をバサバサと広げるとその場に降りる。その姿をワクワクしながら見つめる乙骨は鵺が降りたったのを確認するやいなや真っ先に鵺の首元めがけて抱きしめる。

    「本当だ〜!鵺ちゃんもふさふさだねえ!!」

    無邪気に鵺の毛並みを堪能してる乙骨をだんまりと見つめる伏黒。さっきの心配はどこへやら。ただ自分が玉犬達の柔らかい毛並みを触りたかっただけだったのか。無駄な心配にため息をつく。召喚した伏黒を仕事を誉める間もなくひたすら玉犬と鵺を行き来して撫で回している乙骨。蚊帳の外扱いされている伏黒は嫉妬という感情がふつふつと燃えだしていることに気づく。まだ昼休み。これから昼の授業も始まる。今はまだ手を出すなと自らを制止する。俺の番はもう少し先。

    今夜は徹底的に揉みしだいてやりますから覚悟してください。

    玉犬を嬉しそうに抱きしめる乙骨の背中に静かに決意をぶつける伏黒だった。

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