『子守り』「1日だけでいいから!」
暁人が両手を合わせながらお願いしているのは祟り屋達だ。室内にも関わらず傘を被り、顔を布で隠している。
「そもそも我々は子守りでも無く、家政婦でもないぞ」
「そこを何とか~」
「我々に頼らずとも他にいるのではないか?」
「麻里も絵梨佳ちゃんも学校があるし、凛子さんには断られて、エドさんとデイルさんは麻人から金的を食らってそれ以降軽くトラウマになって、金的に関してはKKも」
「祓い屋もか」
確かにあれはクリティカルヒットだった、思い出すだけでヒリヒリしてくる。
「1日だけいいですし、ご飯も作っておいとくので、だったらこの金額で」
暁人は懐から札束を取り出し、おい待てその金はどこから出てきた。
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