ノボショ動かそうとすると大抵バトル絡みになってCPから離れてしまう件訓練場。
今日もノボリとショウは手合わせをしている。
技構成、状況把握、選択。
また成長をしている、とノボリは感心した。
(調査隊として日々が活かされてるのをひしひしと感じます。ブラボー)
ショウの成長は非常に早い。
元のセンスもあるだろうが、観察することに長けている。
そしてこれは元のセンスなのだろうが、インプットしたものをアウトプットするのが早いのだ。
１つ手合わせをすれば、次にはもう動きが変わる。
それを見るたびにノボリは思う。
(あぁ、この方が辿り着く高みはどのような所なのでしょう)
頭の隅でぼんやりと考えていたが、
「バクフーン、オーバーヒート！」
「！」
大技を指示するショウの声で、ノボリの思考がバトルに戻った。

特訓▲「ブラボー！スーパーブラボー！！」
最後のポケモンが倒れたのと同時にノボリさんが高らかに言った。
勝利を収めたバクフーンは胸を張って立っている。
あたしはといえば、まだバトル中のような気がして握りこぶしが解けないでいた。
ジバコイルをボールに戻したノボリさんが改めてこちらに向き直り帽子を正しながら
「あなた様はその実力で勝利という目的地に見事到着なさいました」
誠にブラボーです。と言った。
その言葉でようやく目の前の光景が頭に入り始めた。
「‥勝った‥？本気のノボリさんに‥」
ノボリさんとバクフーンの顔を見る。
「はい、再度申し上げますがスーパーブラボー、でございます」
「はふん」
二人とも頷いてあたしを見てくれた。
勝ったんだ、本気のノボリさんに。

天使とある昼下り
▲「わたくし気づいてしまいました‥」
▽「どしたの？」
▲「ショさまと▽の居るこの環境‥正しく両手に天使であると！！」
▽「(何言い出してるのの顔)」
▲「(少し傷ついた顔)」
ーーーーー
▽「いやまぁね？ショは天使だ(っていう言い方は置いといて可愛いと思う)よ？気立ても良いし。バトルだって強いし。」
▲「‥今、何とおっしゃいました？」
▽「え、バトルだって強いし」
▲「その前です」
▽「気立ても良いし‥(嫌な予感)」
▲「その前です」
▽「(あっやば‥)」
▲「‥‥▽‥すっごいバトル(物理)、始めましょうか‥？」
▽「待って、勘違いがすぎる、あのね、ちょっと言葉足らずだった、だからね、▲、落ち着いて(早口)」