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    zangai_lio

    @zangai_lio

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    zangai_lio

    PROGRESS海イベントを自分なりに書きまとめたもの
    海イベント「ほら、行ってこーい」の合図で生徒たちはいっせいに駈け出した。御影は生徒たちの後ろ姿をじっと見ていたが、まだそばにいた少女に気が付くと「どうした?」と声をかけた。
    「あ、いや……何を学べばいいんですか?」
    「おお、出たな真面目ちゃん。夏も健在だな」
     なぜか嬉しそうにそう笑う御影に、彼女は戸惑いの表情を返す。喜びそうだと思ったことを言ったのは自分なのに、と思わず御影の瞳を見つめた。夜と朝の境目の色が、細められる。
    「お前も行ってこい。今のうちだぞ。こういうのは」
     その言葉に少女も海へ向かう。
     背中に注がれている視線はすぐに外れたようだった。振り返れば日陰を求め、歩き始める後姿が見えた。
    彼女はそれからビーチボールで遊んでいるグループに混ぜてもらうことにした。「そっちそっち」の声に慌てて手を突き出すとスカートがはためく。何でもないミスが起きれば、誰とも知れず笑い声があがる。砂浜の熱さが足裏に移っていく。風で流れたボールが海へ着水すると、水飛沫が光った。その一瞬一瞬の合間に、視線を向ければ、御影はやはり笑顔で生徒たちの様子を見つめていた。
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