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    流菜🍇🐥

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    書きかけで放置してたTFレポ小説です。詳細は覚えてないので捏造ですがトラップを誤作動で止めて止めを刺したことだけは事実です。

    ##TF主ルチ

    ハイタッチ ついに、WRGP決勝を迎えた。僕たちにとっての、最後の戦いだ。
     相手は、チーム5D'sの不動遊星とクロウ・ホーガンだ。ルチアーノがずっと前から敵対視している、シグナーたちだった。
     シグナーは、強力なカードを使ってくる。中でも、ミラーフォースには苦戦させられたことが何度もあった。
     マジック、トラップの対策。それが、僕がルチアーノと勝ち抜くために取った作戦だった。機皇帝はシンクロに対して強力な力を持っているが、妨害に弱い。弱点を補強する必要があったのだ。
     予想通り、チーム5D'sはシンクロを狙ってきた。僕たちはそれを阻止する。僕たちが攻めると、今度はチーム5D'sが阻止してくる。一進一退の展開だった。
     先に仕掛けたのは、ルチアーノだった。
    「スカイコアを召喚! トラップ発動! 激流葬!」
     お決まりのコンボで、スキエルを召喚する。
    「機皇帝スキエルで、ダイレクトアタック!」
     高らかに宣言し、攻撃を通す。いいスタートだった。
    「ターンエンド」
     ルチアーノが余裕綽々に言う。
    「俺のターン、ドロー!」
     遊星がターンを受け取る。なんとか状況を打開しようとするが、シンクロを封じられ、リソースを失くした現状では、うまくいかないらしい。それでも、攻撃力2500の上級モンスターを召喚した。
    「モンスターで攻撃!」
     遊星が宣言するが、それは無意味なことだった。
    「スキエルGの効果発動!」
     スキエルによって、攻撃は止まってしまう。
    「……ターンエンド」
     なす術もなく、遊星はエンドを宣言した。
    「僕のターン」
     カードをドローして、フィールドを見る。フィールドを埋めるのは、ルチアーノのスキエルだ。相手フィールドには、攻撃力2500の効果モンスターと、伏せカードが一枚。
    「手札から、収縮を発動!」
     相手モンスターの攻撃力に半減する。これで、壁になるものはなくなった。
    「機皇帝スキエルで攻撃!」
     宣言すると、相手モンスターはあっさり破壊された。
     次のターンに、必ずクロウはディスティニードローを使うだろう。ミラーフォースを使われたら、僕たちは逆転されかねない。
     でも、僕には秘策があった。ずっと温存していた、僕たちのキーカードだ。
    「カードをセット」
     僕は、カードを一枚伏せる。スキエルを守るためのトラップだ。
    「ターンエンド」
     エンドを宣言し、ターンを回す。さあ、どう出るか。緊張しながら見守る。
    「守らなきゃいけねぇ笑顔が……あるんだよ!」
     クロウが、自分自身に言い聞かせるように呟いた。
    「ドロー!」
     デュエルディスクからカードを引き抜く。ディスティニードローだった。
    「カードをセット」
     クロウは、カードを伏せた。僕には、それがミラーフォースであるという確信があった。
    「…………ターンエンド」
     クロウが悔しそうに告げる。本心なのか、僕たちを誘うための演技なのかは、よく分からなかった。
    「僕のターン! ドロー!」
     ルチアーノが高らかに宣言する。勝利を目前にして、その声は歓喜に満ちていた。
     僕に視線を向けて、にやりと笑う。ちゃんと、僕の意志は伝わっている。あとは、止めを刺すだけだ。
    「機皇帝スキエルで、ダイレクトアタックだぁ!」
     ルチアーノが楽しげに攻撃を宣言する。これが通れば、僕たちの勝ちだった。
     クロウが、にやりと笑った。フィールドのカードへと手を伸ばす。
    「リバースカードだ!」
     伏せていたカードがひっくり返される。それは、予想通りミラーフォースだった。
     それを見て、ルチアーノが笑い声を上げた。楽しそうに、そして、狂ったように笑う。
    「リバースカード、オーープン! トラップだぁ!」
     高らかに宣言すると、伏せていたカード…………誤作動を発動させる。
    「へへへっ」
     楽しそうに笑いながら、コストを支払う。ミラーフォースがひっくり返り、元に戻った。
    「なに!?」
     クロウの表情が変わる。
    「いけ! 機皇帝スキエルで、ダイレクトアタック!」
     シンクロモンスターを吸収したスキエルが、クロウを攻撃する。襲いかかる衝撃に、数歩後ずさった。
     システムが音を立て、ライフ0の表示を示す。僕たちの勝利だった。
    「やったぁ!」
     僕が思わず手のひらを差し出すと、ルチアーノもそれに応じた。パチン!と、手のひらのぶつかる音が響く。
     自分の行動に気づいたのか、ルチアーノが頬を染めた。
    「別に、これくらい当然だよ」
     でも、その声は嬉しそうだ。
     僕たちは、チーム5D'sに勝利した。それは、ルチアーノの悲願が叶ったことを意味していた。これから、何が起きるのか。それは、ルチアーノしか知らないことだった。
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