七つの海の子守唄「……告白、された……、」
その時の衝撃と言ったらない。
マルコは摘んでいたピックの先から危うくオリーブの実を床に転がすところだったし、サッチは泡酒を口に含んだ瞬間だっただけに蛸墨のように吹き出していた。
─── アンタらにしか、絶対に相談できないことがある。
そう頭を下げてきた可愛い弟分の表情がまるで父親に見せるように真剣なものだったから。マルコは予めサッチとどのような話がエースの口から飛び出したとしても受け止め、本人にとって一番良い回答を出来るように数日頭を悩ませていたのである。
「……なんて?」
「だから、こ……告白されたんだよ…、告白ってあれだぞ、罪とかそういうのの告白じゃなくて!!す…好きとか嫌いとかの、そういうのだ…ッ、」
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