miomio_2020
供養注意:R18、現乙、乙成泣き、成人男性向け風有りタイトル『お灸』ww
初めて合体の絵と言うのを描きましたがこの体位ww塗り方をBLっぽく綺麗めに塗る練習中。。
3枚目は成人男性向け風で本当にごめんなさい。 3
shiiisan8823
供養既存作品のSMの番外編的なテキーラ?作品です。桃ちゃんが絵を描いてくださり、それに書かせて頂いたファンライです。
⚠️閲覧注意⚠️特殊性癖あり、SM、緊縛表現あり!です。苦手な方は見ないでください😇 3
na-o
供養"スーサイドマーメイド" / 試しにポイピクのテキスト投稿をしてみようと思ったので昔書いてほったらかしてた曲モチーフSSを載せる会を執り行う!ョョ5部です!多分なんか戦ったあと的な感じだったんだろうか?ぼくが目を覚ましたのは、ベッドの上だった。なにをして、今、自分が昼間からここにいるのかは、分からない。
「ああ、起きましたか」
静かにドアを開けて、ジョルノが入ってくる。ベッドに横たわるぼくの髪をかきあげ、ジョルノはぼくの目の前で手を振った。なにがしたいのかは、分からない。
「見えてます?」
「うん、見えてるよ」
「きみの目、作り直したんですよ」
これでね、と手渡されたガラス玉を見て、ぼくは思い出した。
「ナランチャは」
「隣でぐっすり眠ってます」
「身体は」
「大丈夫、元気ですよ」
ジョルノはパーテーションを避けると、ほらねとベッドを近づけてくれた。ナランチャはいつもの夜のように、静かに眠っていた。
「きみの身体が、うまく馴染んだみたい」
ジョルノはなにやら感慨深そうにそういうと、ナランチャの足を撫でた。
「これ、元はあなたの足なんですよ」
「ぼくの」
「こんな早く馴染むだなんて、身体の相性までよかったみたいで、なんだか羨ましいな」
優しく、怪我をした箇所にふわりとガーゼでもかけるように柔らかく撫でると、きみの足も、なんて次はぼくの足を撫ではじめた。
「あなたはしばらく、安静にしていて。あなたとそのパーツは、慣れるまでに時間がかかるでしょうから」
ぼくのはだけた前を閉めると、ついでなのか、ジョルノはぼくの頬に触れた。細い指だった。
「あなたの目と彼の目、同じ色でした」
じっ、とみつめられて、ぼくはたじろいだ。
「きれいなすみれ色。おそろいの、すみれ色」
「すみれ色、なんだ」
「正式には、多少すみれよりは少し濃いようにも感じますが、概ねすみれ色です」
ジョルノはその細い指でぼくの頬をなぞった。目元から頬に向けて、子猫でも撫でるみたいに慎重に、愛情深く。
実はぼくはまだ目がうまく機能しておらず、薄らぼんやりとしかものを認識していなかった。そこにちゃんと手がある、と思うと、ぼくは安心してしまって、次は眠気に襲われた。
「おや、眠いですか」
「うん、少し…」
「それじゃあ、しばらく眠るといいですよ。夕飯の時間になったら、また来ますから。それまでは」
離れていく手に、ぼくは縋りついた。おや、とジョルノは小さく声を上げたが、あまり驚いてはいないようだった。
「ねえ、ジョルノ」
「なんでしょう」
ぼくは虚ろな頭で質問を始めた。
「きみが作ったぼくの目には、今までと同じように、同じ景色が映るのかな」
ジョルノはぼくに布団をふんわりと被せると、ぼくの頬を撫でた。
「あなたの目になるんです、今までと同じように見えますよ」
いつもの声色だった。ぼくは続ける。
「ぼくの目は?ナランチャの目になったぼくの目には、何が映るの」
ジョルノはぼくのお腹のあたりをぽんぽんと柔らかく叩く。眠れないと駄々をこねる子供でもあやすみたいに、やさしく。
「それもきっと、ナランチャが今まで見てきたものと同じものでしょうね」
ほら、眠いんでしょう、とぼくの髪を梳くと、彼はそっとぼくの額にキスをした。
「ぼくの見てきたものは、映らない?」
ジョルノの動きが止まった。ぼくは続ける。
「ぼく、ろくなもの見てこなかった。あんなもの、彼には見せたくないんだ」
ジョルノはぼくの唇に指をあてた。
「大丈夫。きみの目は、もう彼のものだ」
「ぼくね、ジョルノ」
ジョルノはなんでしょう、と嫌がる素振りひとつ見せずぼくの問いを待つ。
ぼくはもう、自分が何を言っているのかよく分からなかった。だけどジョルノは、静かに聞いてくれていた。
「ぼくね、温かいもので、彼の身体を作ってあげたいんだ」
ジョルノは黙っていた。
「ねえ、また彼が怪我をしたら、ぼくの身体を使ってね」
ジョルノはぼくの頭を撫でた。その暖かな感覚だけが、ぼくの中を駆ける。
「きみ、疲れてるんですよ。早く休んだ方がいい」
夕飯ができたら呼びますからねと言って、彼は笑った。なにかおかしなことを言うぼくを咎めるでも恐れるでもなく笑った。なんとなくぼくは、その笑顔だけははっきり見えていた気がしながら、緩やかに意識を手放していった。
夢の中でぼくは、人魚になっていた。
ひとり寂しく、千切れた鱗が散乱するバスタブに浮かんでいた。バスタブの栓は抜け落ちていて、水が減ってしまっていた。
バスタブの隣で、王子様が眠っていた。
だけどぼくは、声も脚も腕もなにも持っていなくて、横たわる王子様に声をかけることも、起きてと身体を揺することも叶わない。
ああ、とぼくは項垂れた。
ぼくのすべてを持っていった。
ぼくの何もかもを、きみは。
今きみはぼくの身体で構成されていて。
きみは気づいてないかもしれないけれど。
いまのきみはつまり多分、ぼくの想いの塊で。
ぼくはいたたまれなくなった。
きみが目を覚ましてくれないことにも。
ぼくがきみを起こせないことにも。
ぼくは、祈るように、白く霞む目で天井を見つめた。それがぼくにできる精一杯だった。
ねえ、目を覚ましたなら、お願い。
次はぼくが眠るから。
おやすみのキスを、頂戴。
きみの代わりに、眠るから。
きみの代わりに、これからきみに降りかかる辛いことの全部を、ぼくが受け入れるから。
何かあったら、いつでもお話しようね。
ぼくは、きみの中にいるから。
きみの中にいるから─────
人魚は静かに目を閉じた。
そしてそのまま、希望なのか絶望なのか分からない塊を抱いて、浴槽に底へ沈んで行った。2285 文字