擬人化🔑🕶️つづき
「ん………」
鼻や口がやけに乾燥する感覚で目が覚めた。知らない場所だ……まだボーッとする頭を働かせて記憶を辿ろうとした時だった。
「んん……」
「………?!」
いつの間にか私は腕枕をされ、抱かれて眠っていたようだった。身じろぎした隣で眠る男の顔を見て、全てを思い出した。
「……ロックスミス………」
昨夜私は仕事仲間である彼に頼んで、「経験」させてもらったんだった。自分では上手くいかなかった後ろの開発を手解きしてもらって……その後かなり恥ずかしいことまで言った気がする。
「………っ」
別に、この男のことが好きで仕方なかった訳ではない。よれたトレーナーを着たロックスミスの胸元に抱かれたまま、ちらりと顔を見た。
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