ksのメヅ討伐後、メヅの彼女がいた話?「メヅ!!ねえ!メヅ!!!」
駆け寄る女。石となった遺体を抱き、咽び泣く声が聞こえる。
「…親父、合図を出せ。」子は言った。「愛人だ、共に死ぬ方が幸せだろう。」
神は答えた。「いや、事故死とすれば良い。記憶を消す。それで良いだろ?」
子は沈黙した。
神は女に声をかけた。
「君、」「近寄らないで!!」
神は問うた。「ではここから聞かせてもらおうかな。君、それが光を喰らう存在と、知っての擁護かな?」
女は神を刹那と見つめ、肯定した。
「でも、穏やかな人だった。人を喰らったことはなかった。」
子は訝しんだ。「今俺を喰らおうとしていたぞ」「そうではなくてだね。」
神は続けた。「君の前では、喰らわぬようにしていたのだろう。見上げた精神だ。」
「そこを離れたまえ、罪を犯したものが裁かれるのは、当然だろう。」
女は嗤った。「随分偉そうじゃない、貴方。誰よ。」
神はその羽を広げて答えた。「彼は、光を喰らう存在を殲滅する者。私は彼に命令を出す者。平たく言えば神だよ。」
女は神を睨め付けた。「そう。神様?私が世界で一番嫌いな人。自分たちの行動が全て正義と驕る人。」
女の影が一瞬揺らぐ。
子が、跳ねた。
影から無数の刃が飛び、神を掠め、子を追った。
子はそれらを叩きながら、神を呼んだ。
「だから殺すべきだと言ったんだ。親父、命令を下せ。」
神の言葉は絶えた。そして、「いいだろう。殺害許可を与える。彼女は星では無くなった。アレは、光喰いだ。」
聞き終わる前に子は駆けた。地面につけば刃が襲うため、できる限り飛んで。
翼が翻り、体が横を向いた。
武器を地面に刺し、それを蹴って女に詰めた。
軽く女の核を叩いた。
時間にすれば158秒。女は、崩れた。
子はその遺体をしばし見て、落ちた仮面を拾い上げた。
目撃者は、もういない。
2人は離れた。再び光喰い討伐の命令を、神がするまで。