新ラフレオどうにも、調子が狂うのだ。
普段の自信満々な態度は腹が立つけれど、それはそれとして殊勝な態度というのはレオナルドらしくなくて、なんていうか居心地が悪い。
「利き手は生きてるんだからそこまで不便はしてねぇよ。強いて言うならムスコが扱いにくいくらいか?」
なのでちょっとの意地悪をこめつつ、立ったままのレオナルドを見上げる。
あまり下世話な話は好きじゃないレオナルドならそれに憤慨するだろうと踏んだのだ。
「ちょ、まてまて、馬鹿!」
しかしそれらの目測は全て外れた。
唇を引き結んだレオナルドが近づいて、ラファエロの間に座り込む。
そうしてふとももに手が触れたところで慌てて無事な方の腕でレオナルドを押し返した。
「っ手伝うってずっと言ってるだろ」
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