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    FB3めちゃくちゃ面白かった劇場で見れなかったのが悔やまれる
    ネトフリで見れるのでみんな見ようね

    FB3感想♦︎登場人物ごと♦︎
    ・ニュートくん
    全体的に彼が指揮をとっているのが良かった。絶対にリーダーになるタイプではない彼がめちゃくちゃ動いてるのが良かった。ハリーくんはなんだかんだリーダーシップがあるので、違う主人公だなと改めて感じる。柔和で押しは強い方ではないけれど、好きな物事や正義への忠誠心があるところがやはりハッフルパフの人だなとも思う。ネットの感想でも見たけど、ニュートくんが「選ばれしもの」ではないからこそ、みんなの意志が大事で、能動的に団結しているのが熱い。そして、その中心となるのにニュートくんの暖かさは相応しいと思う。
    今回はみんな団結しつつ単身で動いていて、いろんな人の話がかわるがわる描かれていたのが熱かった反面、ニュートの活躍がもっと見たい!!あとエディくんの顔ももっと見たい!みたいな気持ちもちょっとある……ティナがほとんどいなかったのも大きいかもしれない。とはいえ、麒麟と言う魔法生物をめぐるお話において、やはり今回の主人公もアルバスさんではなくニュートだった。ニュートが悪用され、不当に扱われた魔法生物を守ろうとするお話。魔法界の大きな流れで見ればアルバスとGGの戦いのなかの一部だったかもしれないけれど、きちんとファンタスティックビーストしてたと思う。(それはそうとして、ニュートが世界中の生き物と戯れるダーウィンが来た!的なテンションのファンタスティックビーストもみたいっちゃ見たいけど。)
    個人的には、アルバスに「人は変わることができる」と言っていたのが印象的で、それについてはまたもう少し下で話したい。

    ・テセウスくん
    テセウスニキ、全面協力!割とニュートと仲悪い、とまではいかずとも、折り合いが悪い印象のまま見始めたので「あれ!?こんな仲良かった!?」ってびっくりしちゃった。リタの命が奪われてしまって、志を共にするようになったのだと思ってすぐに納得したけど。でも、こうやって仲間が増えていくのはシンプルに熱くて好き。龍7の実況を拝見しているのでそのバフもかかっている。
    ただ、どこかテセウスニキに死相が見えるというか、別にどこぞの虫眼鏡ではないですけどあたくし、なんとも言えないんですけどね、なんか悲しいことが起こりそうで嫌ですわよ。これは感覚以上の何者でもないので、もちろんみんな仲良くハッピーエンドが理想ですけども。いや、ニュートくん、ティナさん、アルバスさん、アバーフォースさんはよほど急にループものとかにならない限りは生存が確定していて、クイニーとジェイコブ、ユフスさんには大きな見せ場がもうあって……みたいなメタっぽいことを考えるとね?HPだったら味方陣営の闇祓いの生存率低すぎだし、HPで名前をちっとも聞いてないしとか……。どうか無事でいて。かなり好きなので。

    ・アルバスさん
    天才で聡明でお茶目でちょっと腹が立つダンブルドアが健在でニコニコしちゃった。ジュード・ロウ本当にかっこいいねぇ。
    「この先誰がお前を愛す?独りきりだぞ」と好きな人に言われるの、キツすぎでは。もちろん対立する覚悟を決めたアルバスに「お前、まだ俺のこと好きなんだろ」的に揺さぶりをかけるのはダサすぎると言うか、愚の骨頂なんですけど。これは、二人のプライベートな方面で好き勝手いってることだけど、思うに、野望を叶えるために孤独にならなくてはならないのはGGも同じで、その孤独を理解しているからこそその孤独に漬け込もうとしているのもあるんでしょう。
    実際、スクリムジョールに「骨の髄までダンブルドアに忠実」だと言ってやったとハリーくんに言われて、涙ぐんでいたアルバスさんの孤独はあるわけで。最も、みんなに愛されているのですけど。みんなアルバスさんに手を差し伸べられて、その善意に触れて、彼のことが大好きだから彼と共に戦いたい、彼の力になりたいと思ってるのでしょう。ただ、自分が愛の主人公にはなれないことを自覚していて、それでも愛に溢れた世界にするために戦いを選ぶアルバスさんの孤独は確かにそこにあるのだと思う。最後の背中が悲しい。

    ・ジェイコブ
    ジェイコブがいないと真っ暗になってしまうお話が、楽しく愉快になっている! そして、マグルも一緒に戦うというのがありそうでなかったのでFBのいいところだなあと思ってる。
    ジェイコブが打倒GGすることはマグルである彼にとって(そして恋人を奪われた男として)決して他人事ではないのですが、魔法界の戦いで活躍したところで「彼の世界」ではそれが認められることは決してないわけで。そして、彼自身もはじめに尻込みするように、魔法界の戦いに参加して彼が戦力としてできることは限られているのも事実。そのリスクに全てが見合っていない中で、正義感と愛のままに突っ走れる彼の勇気が本当にウィザワのキャラクターで好きです。ジェイコブができることは、『かえるくん、東京を救う』じゃないけど、みんなが戦っているのを鼓舞し、時に物理で応戦するくらいだけど、そうやってマグルのために魔法族が戦っているのを認知してくれるマグルがいるというのも大切なポイントだと思います。

    ・クイニーちゃん
    思ってたよりも復帰が早くて良かった!!!!正直もう少し引っ張ると思ってた。HPでダークサイドから戻って来れた人は、その後どれだけ正義に尽くしても取り返しがつかない地点まで悪いことをしてしまっていたので、なんとかそこまで行く前に戻ってこれた。と思ったけど、FB2〜3の間にそこそこ年月経ってるし、悪いこともやってしまったのかな……。今更それを持ち出したいとは思わないけど。
    とはいえ、GGの側に数年間はいたクイニーちゃんも、FBおよびHPのテーマの一つでもある「人は変わることができる」に該当すると思うので、罪を償いながら幸せに生きて欲しいなぁと思う。

    ・アバーフォースさん
    見た目は不味そうなのに美味しいご飯作るのめちゃくちゃ解釈が一致。あと山羊以外の動物にも優しいものだな、山羊以外お断りとか言われるかと思った。
    HPでみてた時よりも思ったよりも仲が良さそうなのが意外だった。葬式の時に顔面殴って鼻を折ったのまじ??単純に私が不仲に感じすぎていたのか、さらに仲悪くなるようなことがあるのか、それともアバーフォースが(おそらく来たる息子の喪失とかヴォル出現とか諸々含めて)さらに拗らせたのか……このへん4、5に期待したい。続編絶対に出てね?
    そして、秘密!!「ダンブルドアの秘密」!!!ダンブルドアの秘密は「ダンブルドア」の秘密であって!!!アルバスの秘密ではないのだよ!!!盲点だった。

    ・クリーデンスくん
    しかし、GGはクリーデンスくんに何をしたのだろうか。あれだけ弱って、こっそりメッセージ送っていて(あの鏡のシステムはなんなのだろう)、裏切ってって本当に雑に扱われていたんだろうな……。GG、もっと人の使い方が上手いと思っていた。何かしら絆が育まれているものかと。
    今まであまりクリーデンスくん「の」意志は見えなかったから、GGを裏切って麒麟の真実をみんなの前でいう場面はちょっと涙ちょちょぎれそうになった。
    クリーデンスくんとアリアナさん、ともにオブスキュラスなので、まぁ少なくともイメージは重なるのかな……とか思ってたらそれどころじゃなかったよね。びっくりした! 直接の関係はないのだけど、最後の三つ巴の光線はアリアナさんが亡くなった時の構図とかぶる。
    「少しでも僕を気にかけた?」と聞いたのに、アバーフォースさんが「いつでも(Always)」と答えていたのがすごく印象に残っている。HP的には、かなりセンシティブというか、どうしても連想してしまう有名なシーンがあるので、それを連装するに十分なほど深い愛なのだなと思った。いつも、いまでも、いつまでも。
    親子の愛情というのはHPの大きな大きなテーマの一つだったし、親は子供から離れてはいけないというのも言われているので、離れ離れになっていた親子が残された時間どうやって愛情を育んでいくのかとても気になる。少しでもクリーデンスくんが幸せになって欲しいなぁと思うよ。死別や病によって離れ離れになった親子はいても、見つからなかったとかで再会した親子はいなかった……今思い浮かぶ限りではいない、いたらごめん。
    ただクリーデンスくんがいなくなってしまったら本当にアバーフォースさんの心が折れてしまうんじゃないのか。アバーフォースさんを私が責める気はないけど、アリアナさんのこともあって「村の娘」の消息をもっと本気で探せば探せたかもしれないという後悔やアリアナさんの二の舞になってしまったとかでとてつもなく苦しんでいたんだろうなと思う。

    ・ユフス・カーマさん
    ドゴーーン‼︎がかっこよかった。彼が潜入していたことは、FB4で何か意味があるかもわからないけど、基本的に大きく何かを成し遂げたという印象もなくて。HPの二重スパイの印象が強すぎるというのもあるかもしれない。
    ただ、物語の構造として、愛を利用しようとしたGGの愚かさが引き立つような仕組みになっているのかなと思う。記憶消しただけで寝返るわけなかろうて。愛は消えないよ。

    ・バンディさん
    めーーーーちゃくちゃ優秀!!!!!!!なんとなく、SHERLOCKのモリーちゃんと重ねて見ていたんですけど、シーズンを追うにつれて逞しく敏腕さを増すモリーちゃんをやはり思い出した。一見地味なんだけど、するりと困ったときは助けてくれる、暖かくて強い味方。「地味」というのが、悪口ではなくて、だからこそ紛れ込むことができるのかなとも思う。トランクを作ってもらうシーンであたふたしてるのがとっても可愛かった。トランク、結局6個頼んで4個(+本物)しかなかったけど残り2個はどうなったんだろう。今後でてくるのか、単純に作れなかったのか。

    ・ラリー・ヒックス先生
    つよい。強い。かっこいい。お綺麗。終始リアコだった。
    魔法学校の先生って、我々の世界でいうところの学校の先生なんかとは比にならないくらい狭き門だと思うんですけど、やはりそれになるというのは相当優秀なお方なんですね……。ディナーでの鮮やかすぎる手腕は脳みそクラクラした。無言呪文でどれだけの魔法を駆使してるんだ。魔法もすごいし、瞬発力も、脳みその回転も早い。惚れちゃう……。呪文学の先生でいらっしゃるけれど、同じく呪文学の先生のフリットウィック先生は決闘チャンピオンだったという猛者だったし、まじでレベルが高いのだなぁと。
    ジェイコブの試し方はちょっと龍が如くで見たことある感じで笑ってしまった。ちょっとできる人が主人公に試練を与えるやつ。正しいのだけどね、笑うところではないのよ?でも、「タチの悪い男」っていう筆文字とともに戦闘シーンに入るムービーの幻影が見えてしまったのよ。

    ・小さいお友達
    テディとピケットのゆる〜い友情(?)が癒しだった。牢獄で協力するかと思いきや、小銭に目が行くマイペーステディ、めちゃくちゃ推せる。ピケットはニュートに忠誠心があるのだろうけど、テディは気に入ってると言う態度でニュート君と一緒にいるんだろうな。好き。テディ(ニフラー)とテディ(モルカー)のクロスオーバーが見たい。畜生ニキにニュートは発狂しそうだけど。

    ・ティナさん
    今回あんまり出なくて寂しかった!!結婚式!!今からでも二本立てにできない!?!?!???

    ・グリンデルバルド
    正直なところ、本当に本音のところだと、麒麟のお辞儀一つに頼ってたのもインチキしようとしていたのも、ちょっと小物感あって不服なところではある。計画、お粗末すぎない……? お口が達者で、FB2の演説の場面が悪役のシーンとしてお気に入りなので、全世界生中継のところで、言ってはなんだが、ちゃちなインチキをするのか……あなたもっとできる人かと思ってたわよ私……彼は魔法も強いけど言葉が強いイメージがある。ヴォルデモートは完全に暴虐の化身で恐怖でしか人を操れない悪役だったので「より大きな善のために」と口当たりのいいこと言って人を虜にするのをGGには期待しちゃう。
    でもこれは、ヴォルデモートの屋敷しもべ妖精の魔力を知らなかったのと重なるなぁと思った。全体的に今回は、GGの愚かさと浅はかさが強調されている気がする、脚本として。
    しかし、GG陣営はダンブルドアに二人(クリーデンス・クイニー)寝返って、なんならスパイされていたこともわかって、割と組織としてボロボロなんじゃないか。結束力大丈夫か。あと、ウィザワの悪役はなぜお辞儀に固執するのだろう。オジギヲスルノダ。
    俳優さんについて、FBのGGはジョニー・デップの印象が強かったけど、元々イメージしていたGGのイメージはミケルセン氏の方が近かった。ジョニデの完全に狂気に陥ってそうな、ともすれば真島吾朗みたいなGGもいいし、マッツさんの冷静な感じなのに全く話が通じない感じも良かった。マッツ・ミケルセン版のよ大善スピーチ聞きたい。これダブルキャストにできませんかね?できないかぁ。


    ♦︎テーマっぽいこと♦︎
    ・人は変わることができる
    ニュートくんが言っていた「ラリーが言っていました、僕らは完璧じゃないって」「でもどんな過ちを犯してもただす努力はできる」「大切なのはその努力だ」にめちゃくちゃ幻の前世を身勝手にも見出してしまった。マリウス・ポンメルシーと同じお顔をしているので銀の燭台までもが見えちゃった……。実際アルバスさんとジャン・ヴァルジャンはそこそこ被る。
    人は変わることができると言う話をハリポタの文脈でしようとすると、やはり丘が思い出される。ダンスネヶ丘。JKR曰く、ダンブルドアが丘に行ったのはたとえ相手が敵であっても対話の可能性を信じていたからだったのだけど。(https://www.twitlonger.com/show/n_1sno25c)ここに、アルバスさんも変わることができたという過去のエピソードの強い裏付けがあるとまた印象深くなるというか、要はFBは丘に通じるねっていう……。丘でのやたら手厳しいダンブルドア、実際あの時のド死喰い人で発言が利己的すぎるスネイプにはふさわしい態度であったにしても、ダンブルドアにしてはやっぱり珍しいので、あれには同族嫌悪みたいなのもあるんじゃないかなぁなんてぼんやりと思ったりする。丘は丘で考えたいし、銀の燭台は銀の燭台で考えたいのでまた別の機会に。正直、剣幕としては、丘は銀の燭台よりか財布と説教に近いと思ってるけど。

    ・運命の話・行動する理由
    未来が見えるGGがHPの予言の話と重なる。JKR世界観における未来予知の類は、先にわかる「結果」にすぎなくて、結果としてその予言通りになるとしても、予言に対してそのような態度で挑むのかということが中心にあるのだと改めて感じた。
    アルバスさんは、GGと対決することを運命だと言っていたけれど、これに関しても、やはり6巻のハリーくんとの問答を思い出さざるを得なかった。長いけど全部好きなので引っ張ってきちゃう。

    「でも、先生」
    ハリーは反論がましく聞こえないよう、健気に努力しながらいった。
    「結局は、全て同じことなのではないですか? 僕はあいつを殺さなければならない。さもないと—」
    「なければならない?」ダンブルドアが言った。
    「もちろん君はそうしなければならない! しかし、予言のせいではない! きみが、きみ自身が、そうしなければ休まることがないからじゃ! わしも、きみもそれを知っておる! 頼む、しばしの間でよいから、あの予言を聞かなかったと思って欲しい! さあ、ヴォルデモートについて、きみはどう感じるかな? 考えるのじゃ!」
    ハリーは、目の前を大股で往ったり来たりしているダンブルドアを見つめながら、考えた。母親のこと、父親のこと、そしてシリウスのことを思った。セドリック・ディゴリーのことを思った。ヴォルデモート卿の仕業であることがわかっている、あらゆる恐ろしい行為のことを思った。胸の中にメラメラと炎が燃え上がり、喉元を焦がすような気がした。
    「あいつを破滅させたい」ハリーは静かに言った。
    「そして、僕が、そうしてやりたい」
    「もちろんきみがそうしたいのじゃ!」ダンブルドアが叫んだ。
    「よいか。予言はきみが何かをしなければならないという意味ではない! しかし、予言は、ヴォルデモート卿に、きみを『自分に比肩する者として印す』ように仕向けた。つまり、きみがどういう道を選ぼうと自由じゃ。予言に背を向けるのも自由なのじゃ! しかしヴォルデモートは、いまでも予言を重要視しておる。きみを追い続けるじゃろう……さすれば、確実に、まさに……」
    「一方が、他方の手にかかって死ぬ」ハリーが言った。「そうです」

    ハリーはやっと、ダンブルドアが自分に言わんとしていたことがわかった。死に直面する戦いの前に引きずりこまれるか、頭を高く上げてその場に歩み入るかの違いなのだ、とハリーは思った。そのふたつの道の間には、選択の余地はほとんどないという人も、多分いるだろう。しかし、ダンブルドアは知っている—僕も知っている。そう思うと、誇らしさが一気に込み上げてきた。そして、僕の両親も知っていた—その二つの間には、天と地ほどにも違うのだということを。(『謎のプリンス』23章)

    今回ダンブルドアがGGと対決することを「運命だ」としたのは、GGはもはや対話や情で引き返せる次元にはなく、決してダンブルドアの存在を許しはしないと実感したのではないか。霞む夢の中で、それでもどこか対立をしなくても済む、戻れることを望んでいたけれど、その夢は朽ちて、愛をあきらめた。ただ、そうやってGGとの対決が決まっているのに対して、ダンブルドアは逃げるのではなく、GGのした、またはしようとしている行為の数々に対して許せないから、自ら選んで戦いに赴く。
    この姿勢は、ダンブルドアだけではなくて。ニュートくんやジェイコブやみんなも自ら望んで戦いに挑んでいると思う。つまり、ダンブルドアに言われたからやってるとか、彼らがGGとの対決に巻き込まれたとする意見を時々見かけるけど、それはちょっと違うんじゃないかな。
    HPから借用すれば「こんなに難しくする必要あった?」ってダンブルドアに思うことはしばしばあるけれども。言葉足りなさすぎるんじゃないかと思うことはあるけども。ただ、みんながみんなの意思で戦っていると言うことが大事で、それに強さや経験の差は関係ないというのがウィザワ作品の大好きなところ。

    ジェイコブ「何が狙いか知らないが僕の出る幕じゃない」
    ラリー「あなたは逃げ隠れせず、見ないふりもしなかった。見知らぬ私を助けるため危険に飛び込んだ。そんな”凡人”こそ今必要なの」

    これが、FBというかHP含めて割と本当に全てだと思う。彼らが戦う理由は、好きな人のためでも正義のためでも価値ある生物が不当に扱われるのを阻止するためでも、そこに各々の正義があって、自分の望む未来ひいては世界のために戦うことを選んで、つまりアルバスさんに頼まれたから渋々付き合ってるとか、ましてアルバスさんがいいように利用しているというのではないと思うんだよね……これはHPでもそう。
    あと、メタ的にも我々には未来が見えているのだけど、彼らが戦うのは予定調和ではなくて登場人物みんなの意志であるという表れだと思った。どうしても過去編は後付け的な部分も多い分、後付けにしてもこういうのをしっかり提示してくれるのは嬉しい。

    時折ネットで「そんなにアルバスさんわかってるならアルバスさんが全部やればいいのでは……?」みたいな意見も見かけるけど、彼一人では絶対にできなくて。これは、最後のニュートとのやりとりのとおり。

    ダンブルドア「君なしにはできなかった」
    ニュート「何度でもやりますよ、お望みなら」

    それと、仮に全部ダンブルドアだけでできたとして、彼が扇動して、周りが受動的についてくるだけじゃ意味がないのでは。できる人がやればいいじゃん、カリスマがやればいいじゃん、というのは無責任だし、あまりにもダンブルドアの人生を度外視している感じがある。HPではあんまりこれを言われてないと思うんだけどね?スクリム政権がハリーをシンボルとして担ぎ上げようとしたのもどうかとおもったけど、我々がダンブルドアにシンボルどころか全てを任せようとするのは違うんじゃないかなぁ。たった一人に「世界を背負え」「みんなのために奉仕しろ」と強いるということは、それが天才だろうと「選ばれしもの」だろうとやってはいけないことだと思う。(最も、「戦いたい」と「戦わないで自分の好きなように生きたい」だったら、JKR世界館では前者が断然奨励されるけど。)

    ♦︎その他♦︎
    ・夢のお話
    冒頭のアルバスの夢と、パン屋でのジェイコブの夢。いずれも、敵になってしまった愛する人を夢想し、それでも自らの善意の方を選ぶのが好きです。これは、賢者の石でみぞの鏡に向かっているハリーくんへの態度を思い出す。FB2でアルバスもGGをみぞの鏡で見ていたし。
    この夢を見た二人の愛情に関して、ジェイコブは和解・結婚なのに対して、アルバスが決定的な対立というコントラストが悲しい。もちろんジェイコブとクイニーは本当にめでたくて幸せで素晴らしいと思ってるよ!!!

    ・ダンス🦂💃🕺🦂🦂🦂
    踊れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!可愛い〜〜〜〜〜〜〜!!!これだけでもみる甲斐があったよ〜〜〜〜!!!!!毎回求愛のダンスとか擬態ダンスとか可愛いダンス踊ってねニュート。ノルマです。BGMがやたら愉快なのに笑っちゃった。この BGMをサブスクでヘビロテで聞いています。ピアノが軽快で大好き。結婚式でも流そうね。
    余談ですが、Twitterのオタクさんが「アズカバンもディメンターじゃなくてマンティコアだったらシリウスもクラウチjrも他の死喰い人もダンスで脱獄してたのかな」という趣旨のことを言っていたのが面白かった。

    ・我らの家
    ホグワーツ城が映ったと同時にヘドウィッグのテーマが流れるの「激アツ」演出すぎでは???
    ジェイコブがすぐに生徒と馴染むのもわかるし、「ミニサイズの魔法使い」って言いかたがとても好き。我々がHPで見たときは、ハリーくんの視点で「ミニサイズ」って感じもしなかったけど、大人が主人公だと子供に見えるものだね。あとHPを見たときは、私も単純に子供だったから……。
    スリザリンの子達がジェイコブに嫌がらせしてるの、絶対に、本当に良くないと思うんだけど、可愛げがあるいたずらでちょっと和んでしまったのも事実。ちなみに、些細な悪戯が絶対にいけないと思うのは、ジェイコブ贔屓ゆえでもあるけれど、HPでアーサーお父様が一見すると馬鹿馬鹿しい悪戯が大きな差別につながると言っているからです。(逆流トイレの悪戯について、「ただ、修理だけの問題じゃない。むしろ、ハリー、公共物破壊の裏にある態度の方が問題なんだ。マグルをからかうのは、一部の魔法使いにとってはただ愉快なことにすぎないかもしれないが、しかし実はもっと根の深い、性質の悪い問題の表れなんだ。」『不死鳥の騎士団』9章)

    ・闇祓いの話
    ティナもテセウスも30代で闇祓い局長ってすごい。もちろん、FB1〜2でそれだけの功績をしたので当然なんだけど……のちのハリーくんも。そうなると90年代のイギリスの闇祓いはどれだけ不作だったんだ。どの義眼が厳しすぎたんだ。
    あと常々思ってるけど、みんなめちゃくちゃしっかりしてて、見た目も真面目そうで闇祓いは本来こんな感じの人たちの集まりなんだろうなぁと思う。傘立ても倒したり、皿割ったりしないんだろうな。別にどこぞのピンク髪のお嬢ちゃんたちがスチャラカといいたいわけではない。優秀だしね? 揶揄いたいとは思ってる。(とはいえ、映画初見時では義眼義足+ピンク髪ギャルお姉さん+ブルーの民族衣装ニキはなかなかにインパクトが強かった。)

    ♦︎箇条書きに細かいこと♦︎
    ・麒麟の出産+殺害の場面ちょっと画面暗かった、クリーデンスに全然気がつかなかった。
    ・GGが麒麟の亡者的なのを作ってるところ、スパ?
    ・ダンブルドア、概ね大好きなんだけど「作戦通りにいかないのは作戦通りだ」は流石に舐めてるというか、もっとありがたみというか、感謝や労いの言葉をだな……人使い荒いよな……
    ・サントスサントスサーントスのリズム感よくて頭から離れない
    ・水晶玉の攻撃(物理)が見れてちょっと嬉しかった。HP7の水晶玉でサーブするトレローニー先生、大好きなので。
    ・ジェイコブがカバンで殴るところ「勝たんしか物理!!」と思ったし、真面目に、これこそジェイコブのいいところよなぁとも思った。戦えるもので戦う。
    ・怪物的な怪物の本ってこの時代からあったの!?!?こんな昔から!?!?!?別物!?!?!?あんなものこの世に二種類もあってたまるか

    ♦︎出てきてない人♦︎
    ・エルファイアス・ドージさん
    出てないんですけど!!!!!?ドージさんはどこにいらっしゃいますかね!?!???何もかも蚊帳の外で私涙目なんだけど。卒業旅行へ行こうとするほどの仲だったんでしょ、今後何かの形出てきてくれるよね……?そうじゃないとあまりにも健気で可哀想で辛くなってしまう。でも、追悼文の書き方から一緒に戦った感じじゃないんだよな……アルバスさんに細々とした愚痴以外は文句はないんですけど、ドージさんに関してはもっと顧みてやれよと思ってる。だって、それでもなお騎士団では1期も2期も参加してくれてるわけじゃないですか、真の友達だよ。だからこそ、戦いの外で関わりたかった友人なのかもしれないけどさぁ……彼こそ何かあったらすぐに駆けつけて助けてくれるよ……FB4に期待したいよ……。
    追悼文を読み直したら印象深かったのでできればまた別に色々考えたい。
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    blue_tree_1832

    DOODLEFB3めちゃくちゃ面白かった劇場で見れなかったのが悔やまれる
    ネトフリで見れるのでみんな見ようね
    FB3感想♦︎登場人物ごと♦︎
    ・ニュートくん
    全体的に彼が指揮をとっているのが良かった。絶対にリーダーになるタイプではない彼がめちゃくちゃ動いてるのが良かった。ハリーくんはなんだかんだリーダーシップがあるので、違う主人公だなと改めて感じる。柔和で押しは強い方ではないけれど、好きな物事や正義への忠誠心があるところがやはりハッフルパフの人だなとも思う。ネットの感想でも見たけど、ニュートくんが「選ばれしもの」ではないからこそ、みんなの意志が大事で、能動的に団結しているのが熱い。そして、その中心となるのにニュートくんの暖かさは相応しいと思う。
    今回はみんな団結しつつ単身で動いていて、いろんな人の話がかわるがわる描かれていたのが熱かった反面、ニュートの活躍がもっと見たい!!あとエディくんの顔ももっと見たい!みたいな気持ちもちょっとある……ティナがほとんどいなかったのも大きいかもしれない。とはいえ、麒麟と言う魔法生物をめぐるお話において、やはり今回の主人公もアルバスさんではなくニュートだった。ニュートが悪用され、不当に扱われた魔法生物を守ろうとするお話。魔法界の大きな流れで見ればアルバスとGGの戦いのなかの一部だったかもしれないけれど、きちんとファンタスティックビーストしてたと思う。(それはそうとして、ニュートが世界中の生き物と戯れるダーウィンが来た!的なテンションのファンタスティックビーストもみたいっちゃ見たいけど。)
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