webオンリー用進捗①.
宿儺が久々に自宅マンションの扉を開けたのは日付が変わってしばらく経った頃合いだった。
基本的に規則正しい生活をおくっているが、経営者としてどうしても外せない仕事はあるものだ。前々から組み込まれていた分刻みのスケジュールにイレギュラーな案件もねじ込まねばならず、ここ数日はオフィスの仮眠室で寝泊まりする羽目になった。
とはいえ、書類の処理やアポイントの調整など業務に関することはもちろんのこと、食事や替えのスーツの手配も秘書である裏梅が筒がなく執り行い、仕事を行う上で不自由はなかった。仮眠室にしても仮眠というにはかなり質のよい環境を整えてあるし、そもそも常人離れした体力を持っている宿儺としては多少睡眠時間が削られようが大きな問題にはならない。
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