ショタfwさん「えっ⁉︎ にじさんじアプリのバグで不破さんが幼児化してしまったんですか⁉︎」
「社長、分かりやすい説明セリフをどうもありがとう」
加賀美の言葉を聞いて、呆れたように剣持が肩を竦める。剣持達の視線の先には、一人の少年がいた。
色素が抜け落ちたように白い肌、墨で塗りたくった様な黯い瞳、サイズの合ってない白衣、その下は黒のシャツとタートルネック。大切そうに両腕で抱えているのは、不気味な面をつけた、ウサギともネコともつかない黒のぬいぐるみであった。唯一色と呼べるのは、薄い色素の髪に紛れている桔梗と躑躅のメッシュ。歳の頃はまだ小学生にも上がっていないぐらい、かと思われる。
焦点の合っていないその黯い瞳で、天井の隅をじっと眺めている少年は、先程話題に出た不破湊その人の筈で、スタッフの話を聞くに、どうやらアプリのバグに巻き込まれてしまった様である。
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