恋を知らない好きだ!コラさん、結婚してくれ。
ローの船にクルーとして乗り込んでから一ヶ月くらい経った時のことだった。
ロシナンテがトラファルガー・D・ワーテル・ローから告白を受けたのは。
久々に海上に出たポーラタング号の甲板で煙草を吸っていた所にいきなりの告白で、ロシナンテは熱に浮かされたようなローの瞳を横目にため息のように煙を深く吐き出した。
(めんどくせぇな。)
付き合ってもいないのにいきなり結婚を申し込むのは早すぎないか?、とか。
幼少期の体験が強烈すぎてなんか勘違いしちまってるんだろうな、とか。
13年も離れていたから俺への感情がなんか拗れちまってるんかな、とか。
様々なことがロシナンテの頭をよぎりつつも、
最終的に思ったのは何でそんなことを言い出しちまったんだこいつ。ということだった。
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