(母方の血統を知った後のこと)母方の血統(ロプト)を人々のため戦った聖騎士マイラの血だと肯定してはいるけど、根っこの部分ではファラの血統に"汚れた血"を混ぜてしまったことに漠然と罪悪感を抱いている(アルヴィスのせいでも、勿論シギュンのせいでも無い)
そうした罪悪感がアルヴィスの夢にヒトの形をした影となって表れる。その影の表情を窺い知ることは出来ないが、悲しげに自分を見ていることだけが解る。
アルヴィスはそれを「ファラが汚れた血が混ざったことを悲しんでいる」のだと感じる。時折そうした夢に苛まれながら、あの動乱が始まる。
バーバラの悲劇の後、その夢に出てくる影が悲しみだけでなく怒りを孕むようになり、アルヴィスの罪悪感は増していく。
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