兄弟で同居してるキャと槍
槍はキャのことが家族以上の意味で好きだけど毎日一緒に二人で過ごせてることで充分幸せなので特に行動に移すことも気持ちを伝えることもしてこなかった。
ある日家に帰るとキャが女を連れ込んでて動揺しながらも「悪い、邪魔したな」って自分の家なのに出て行く。それから3日くらい帰ってこない槍。傷心中で情けない声が出そうなのでキャからの電話にも出る気になれない。そもそも自分が惚れるくらいの兄に女がいないわけが無いのに、何今更落ち込んでんだ、ばかだなあオレって余計情けなくなる。
やっと家に帰ったきた槍に今までどこに居たんだ、電話も出ねえしって心配するキャ。
心配されてたことが嬉しいけど「キャスター彼女出来たんだろ?だったらもうオレら同居やめた方がいいよな。オレが出てけばこの部屋は彼女と二人で同棲できるだろうし」って震えそうになる声を抑えて言う槍。
「違う。あの女は彼女なんかじゃねえ」
「は?……じゃあ、」
「あれは…………セフレです……」
「…………」
実はキャも槍のことが好きだけど槍はどう考えてもただの兄としか思ってないよな、って感じに無防備で、その無防備っぷりに毎日悶々としてて欲求不満だった。キャはもはや割り切って彼女は作らないけど性欲はどうしようもないのでセフレを作っていた。ただ最近ホテルでヤるにもマンネリ化してきて勃ちが悪いので少しでも槍の存在を感じられる自宅でヤってみるかと思い立ってしまった。いつも自室で槍を抱く妄想してるし。
槍が出かけると言っていた日にセフレを家に連れ込んだら、不運にも忘れ物をしたと言って槍が家に戻ってきて鉢合わせて冒頭に戻る。
内心(やっべ…アイツに見られた…)と思いつつも、その後自室で槍を抱くのを想像しながらセフレを抱くのにだいぶ興奮したどうしようもないキャ。
セフレの女も完全に割り切ってるタイプでキャに好きな人がいることも知ってたから「もしかしてだけど……貴方の好きな人ってさっきの弟くん?」って帰り際に言われる。女の勘が鋭すぎて肝が冷えるキャ。「ちゃんと伝えた方がいいと思うよ。弟くんなんか気まずいというよりは傷付いてるように見えたし」ってアドバイスまでされる。
この後ちゃんとキャが槍に全部白状して告白して晴れてカップルとなりラブラブ同棲生活へと変わる。セフレにはめちゃくちゃ美味いケーキで礼と共に関係を切った。
そんな話が読みたい。