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    風月 或

    @ventose_aru

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    風月 或

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    【Dx3】自PC、澄川晄の過去の話。特にシナリオのバレは含まない前日譚的なやつ。

    ##ダブクロ或PC

    オレが、今のオレになる前の話。 これはまだ、オレが今のオレになる前の話。

     そのときのオレはまだ十歳とかで、今よりもっとチカラがなかった。酒飲んで暴れて母さん殴るクソ親父に歯向かっては殴り返されて、それを母さんがオレの代わりに殴られながらオレのこと庇うの。ホント悔しくってさ。
     日に日に暴力が増して母さんがやつれていって、ストレスとか衰弱とかだったのかな、最期は眠るように死んじゃった。「ごめんね、母さん、ちょっと眠るね」だってさ。その時は疲れてんだろうなって思ったんだけど、いつまで経っても起きねーの。不安になって揺さぶって「母さん」て呼ぶんだけど全然返事もなんもなくてさ、そしたらクソ親父が「うるせーぞ!」って怒鳴りながら部屋に入ってきて、母さんが息してないの見て「勝手に死にやがって。誰が俺の飯作るんだよ」とか抜かしやがったんだよね。
     マジで殺してやるコイツって思ったけど、十歳のガキが大の男には全然かなわなくってさ。殴られて引きずられて知らねーとこに連れてかれたわけ。頬のヒリヒリした痛みを感じながら、知らねー男とクソ親父がなんか話してんな、とか思ってたら顔は避けて腹とか蹴られてさ、手と足縛られて色んな家具とか装飾品とか豪華そうなもんがある暗い部屋に放り込まれた。ワケわかんなかったんだけど、ちょっとだけ聞こえた単語から察するに、どうやらクソ親父はオレをヤベーとこに売ったんだなってことはすぐに想像ついた。人を売るなんてヤクザ映画の中だけだと思ってたけど、ガチであるんだなーって他人事みたいに感心しちゃったりして。売られんの、オレなのにね。
     部屋には、オレ以外に人はいなかった。明かりらしい明かりもなくて、大きな窓から差し込む月の光だけが部屋の中を照らしてた。そのときは月がキレイだなとか思う余裕なんかもちろんなくて、オレはずっと頭ん中でクソ親父への恨みごとを叫んでた。マジふざけんなとかアイツ殺してやるとかなんなんだよコレとか、そんなよーなこと。母さんがクソ親父と出会ってなかったらオレは産まれてないけど、もし過去に行けるなら、オレ、全力で母さんのこと止めるもん。やめとけよマジで男のシュミ悪いって。もっといるじゃん他にさぁ。なんでよりにもよってアイツと結婚なんてしたんだよ、しなかったら痛い思いしたり死んだりすることもなかったのに。
     母さんが死んだ、っていう事実がじわり、じわりと染み込んできて、オレはギュッと目をつぶった。涙、出ちゃいそうだったから。母さんはどんなに殴られても絶対オレの前では泣かなかった。オレも、泣きたくない。
     オレ、これからどうなっちゃうんだろ。誰かに買われちゃったりすんのかな。その先は奴隷か、愛玩動物か。わかんないけど、絶望しかないのは確かだ。どっちにしろ、オレの意志は関係なくなるんだから。いっそのこと死んじゃった方がマシなんじゃね、って一瞬閃いたあとに、じゃあ母さんはなんのためにあんな痛くて苦しい思いしたんだよって考え直した。無駄死にになっちゃうじゃん。母さんの人生を意味ないものにしちゃうのは、オレ自身が絶対に許せない。
    「クソッ……なんなんだよ! ほどけよ出せよっ! 誰かいるんだろ!? ふざけんなマジ出せぇぇぇっ!!」
     縄が擦れて手首と足首が痛いけど、構わずオレは怒鳴り散らして暴れた。抵抗、しなきゃ。売られる前に殺されるかもしんないけど、なにもしねーよかぜってーマシだ。

    「――なーんで、こんなとこに子どもがいるかなぁ」

     その声は唐突に、同じ部屋の中から聞こえた。ここには誰もいなかったはずなのに。びっくりして声の方を向いたけど、オレの目の前には月明かりの届かない暗闇があるだけだ。
     夜空に星が瞬くように、暗闇がキラリ、って光った。キラリ、キラリと星の光をまといながら、背の高い男が闇の中にゆらりと姿を現した。
     薄暗くてよく見えないけど、ハッキリ言ってめっちゃウサン臭い男だった。後ろで束ねてる金髪は先っぽだけが朱色に染まってる。夜空のような濃い紺の羽織ものは、エスニックって言うの? ちょっと異国っぽくてユルくてダボッとしてる感じ。筆を払ったようなシュッとした目尻はハッキリとつり上がっていて、男のオレから見ても整った顔だな、って思った。男性アイドルみたいな愛らしさとかカッコよさとはまた違った感じだけど、独特の浮世離れした雰囲気があった。
    「人も売ってるって噂だったけど、マジだったんだなぁ。どーしよ、これ」
     男は大して困ってる風でもなくそんなことをぼやいて、オレの方にペタペタと歩いてきた。ペタペタ鳴ってるのは素足に引っ掛けてる雪駄だ。ヤベェ、マジでウサン臭い。
    「な、なんだよっ! こっち来んなっ!」
    「さっきは出せって喚き散らしてたくせに。ここから出たくないなら、別に助けてやる義理もないからほっとくけど?」
     面倒くさそうな素振りで、男はうなじに手を当てながら首を傾げた。細めた目は冷たくて、このままだとマジで置いてかれそうな感じがした。
    「助け……て、くれんの?」
    「助ける、になるのかなぁ。子どもひとりで生きてくよか飼われる方がマシだったりして」
    「んなワケねーだろ!」
     反射的に吠えると、男は意味ありげに片眉を上げた。オレと目線を合わせるように膝を広げてしゃがみ込む。
    「帰るとこは?」
    「あるように見える?」
    「見えないねぇ」
     母さんは死んで、クソ親父はオレを売った。母さんがどうなったかはすごく気になるけど、あの家に帰りたいとは思わなかった。
     男は少し「んー」と考えてから、しゃがみ込んだ足に頬杖をついてまっすぐオレを見た。
    「お前が誰かに飼われるんじゃなくて自分自身で生きたいって望むなら、〈手段〉に繋いでやってもいい」
     自分で提案しときながら、あまり乗り気じゃないって顔をしてる。多分、真っ当じゃないんだろーなってわかった。だってコイツもマトモそうじゃねーもん。けどさ、オレに選択の余地なんてある? ないよね。
     オレがまっすぐ睨み返すと、男は諦めたようにため息をついた。おもむろに腕を伸ばしてきたから、なんかされんのかと思ってビクリと身構えてしまった。
    「ビビんなよ。縄、ほどくだけ」
     クックと喉の奥でおかしそうに笑って、男は腕と足の縄をほどいてくれた。ようやく自由になった手足でオレは立ち上がった。
    「歩ける? 俺もうひと仕事あるからついてきてもらう形になるけど」
    「ヨユー。ガキだからってナメんなよな」
    「威勢がいいこって」
     肩を竦めて、男が歩き出した。重そうな扉を静かに開けて外の様子を窺ってから、男がちょいちょいと指でオレを手招く。するりと扉の隙間から出ていった男のあとを、オレは覚悟を決めて追った。


     部屋を出た男は、ここの間取りを知ってるみたいにひと気のない廊下をスイスイ進んでいった。いくつかの扉の前を通り過ぎて、地味な扉の前で立ち止まる。中に人がいるかもしんないのに、男は躊躇いなく扉を開けた。誰もいない。
     その部屋は、オレが閉じ込められてたとこに似た雰囲気だった。ただ、置いてあるものは高価そうな家具とか陶器とかじゃなくて、資料っぽいファイルとか段ボールとかだ。人に見せる用の部屋じゃなく、本当に倉庫って感じの部屋。奥の方にパソコンも置いてあって、そういう事務作業とかで使う部屋なのかな、って思った。こんなとこになんの用があるんだろ。
     オレが続いて部屋に入ると、男は扉を閉めてからファイルをいくつかパラパラとめくって奥のパソコンの電源を入れた。パスワードを入力する小窓が出たけど、男はそれもスラスラと入力してエンターキーを押した。うるさいエラー音が鳴ることもなく、パソコンは素直に立ち上がった。
    「……アンタ、ここの組織のヤツ、なの?」
    「違うけど?」 
     あっさり答えた男は、後ろから覗き込んで仕事を観察しているオレには目もくれず、取り出したスマホをなんかの線で繋いだ。慣れた手つきでパソコンとスマホを操作してくけど、なにをしてんのかオレには全然わかんなかった。アプリがいくつか立ち上がってはすぐに閉じていく。数分経って、男はパソコンとスマホの同期を切った。
    「よし、オッケー。行くぞ」
     パソコンをシャットダウンして、男はさっさと身を翻した。
    「仕事、終わり?」
    「終わり終わり。あとは出るだけ」
     男に続いて部屋を出ると、オレがいた部屋の方がなんか騒がしかった。男が面倒くさそうに眉を寄せる。
    「もうバレたか。見つかんないうちに早く……」
     男が言い終わらないうちに、廊下の角からスーツ姿の男が現れた。悪役がかけてるような、いかにもなサングラス越しにバチッと目が合った。
    「やべ」
    「いたぞ!」
     ひとりが叫び、廊下の奥からはバタバタと走ってくる足音が聞こえた。ヤバい、結構人数いるかも。
    「走れ!」
     固まってたオレの背を押して男も走り出した。必死にその高くて細い背中を追いかける。逃げてる途中だってのに、男はスマホでどっかに電話をかけ始めた。呑気かよ!
    「黒須? 悪ぃ、バレた! 送ったデータ見たな? あとはヨロシク!」
     男が電話を切ったのと同時に発砲音がして、足元が撃ち抜かれた。一瞬パニックになりかけたけど、銃じゃん! ホンモノ? だよな? マジでピンチじゃんか!
     オレたちを追ってきてるスーツたちが、容赦なく銃口を向けてきた。沢山の引き金が引かれる瞬間、男が空中にサッと手を振ると、フラッシュみたいな強い光がオレたちとスーツたちの間に瞬いた。気を取られたのかスーツたちの狙いは逸れて、弾は全部オレたちに当たらなかった。
    「なぁ、どうすんの、これ!? どこまで逃げればいいわけ!?」
    「建物の外まで逃げりゃ、すぐそこまで別働隊が来てる……はず、多分」
    「頼りねーな!?」
     開き直ってあっけらかんと笑う狐目の男、マージで腹立つよね。そんなやり取りをしてるうちに、先の方に大きな両開きの洋風ドアが見えた。あれ、出口!?
     一足先を走っていた男がドアを押して細い隙間を開け、そこに体を滑り込ませた。オレも続けてその隙間に身を捩りながら入れる。ドアの先は暗かったけど、空気のにおいで分かる――外だ!
     オレたちが今までいたところは、なんか古めかしくて寂れた洋館みたいな建物だった。その洋館の周りは小さな木立に囲まれていて、周りには他に建物があるようには見えなかった。ここで少しドンパチやっても、警察とかは見つけてくれなさそうだ。元からアテにしたことなんて一度もねーけど。
     前庭は荒れ放題で、道のレンガは割れてるわめくれてるわでガタガタだし、雑草や木々は生え放題伸び放題で、正直庭って呼んでいいのか疑うレベルだった。どんだけ放置されてたんだろう、この館。ずっと、オレを売ろうとした悪いヤツらの拠点になってたんだろうか。
     オレたちが一度ご丁寧に閉めたドアを再度開けるぶんだけもたついてから、スーツたちも外にバラバラと出てきた。前門に向かって走るオレたちの背後では、相変わらず鳴り響く銃声と同じタイミングでフラッシュみたいな光が瞬いて、銃弾の狙いが全部逸れていった。
    「なに、あの光。マジック?」
    「マジックかぁ。いいなそれ。マジシャンでも名乗ろうかな、俺」
     男が可笑しそうにニヤリと笑って、前門の門扉に手をかけた。鉄の門扉は錆び付いていて簡単には開かず、閂をガタガタ動かそうとする手が心なしか焦っているようだ。スーツたちは近くまで距離を詰めてきてる。ヤバい、マジでヤバいって!
     途中で閂を開けるのに見切りをつけた男が、オレを背後に庇うようにスーツたちの前に出た。男の右手が羽織ものの中にスッと入った瞬間、スーツたちの緊張感が増して、追いかけてきていた歩を緩めた。
     なんだろ、ピリッとした、みたいな。そんな感覚。後で気づいたんだけど、アレって多分殺気だったんだろーな。殺し合い始まりそうな、ギリギリのラインだったっぽい。
     まさに、一触即発の気配。そんな緊張を破ったのは、オレたちが出てきた館の方から聞こえてきた男たちの悲鳴だった。続く銃声と、人が家具とかにぶつかって倒れるような大きな音。オレたちを追ってきてたスーツたちが、こぞってそのヤバい音に気を取られて館を振り返った。
    「なんだ!?」
    「今の声……お頭!?」
     顔面蒼白になったスーツたちに、オレの前に立った男がヤツらを追い払うように芝居がかった仕草で軽く手を振った。
    「俺たちみたいな鼠に構ってる暇、なさそーじゃね?」
    「……クソッ」
     スーツたちは一瞬逡巡したが、オレたちへの牽制にひとりを残して館へと引き上げていった。残ったひとりと男がしばし睨み合う。
    「……アンタも行っていーよ?」
    「とぼけやがって、向こうの騒動もお前の仲間だろう!?」
    「俺はただ、データを依頼主に売っただけ。あとは知ったこっちゃないね」
    「この野郎……ッ!」
     いきり立ったスーツがオレたちに向けて銃の引き金を引いた。男が後ろにいたオレの手を掴んで横に引きずり倒したと思ったのもつかの間、柔らかな月明かりに紛れてその姿が「消えた」。
     男を見失ったスーツの顔が驚愕に歪んだ瞬間、スーツの背後を取った男が羽織ものの下から引き抜いた拳銃でスーツを撃って、腹に穴を開けられたスーツがその場に崩れ落ちた。館から聞こえてくる悲鳴や物音が遠い。銃を下ろした男がやれやれ、とぼやいて、地面に倒れ込んだオレの方を見た。
    「悪い、ちょっと乱暴にしちった。怪我ないか?」
    「ちょっとすりむいたけど、へーき……そいつ、死んだ?」
     オレの問いに、男は倒れたスーツに近寄って、雪駄を履いた足で軽く小突いた。小さな呻き声が漏れる。
    「まだ生きてるかな、このままだと死ぬかもしんないけど。まぁ俺は殺し屋じゃねーし、こっから逃げれんならどっちでもいいね」
     オレも大概だけど、ひでー倫理観だ。ドン引きして男を見てたら、オレの後ろ……門の向こうから低い男の声がした。
    「済んだか、影浦の坊主」
    「いい加減坊主呼ばわりはやめてくんねーかな、黒須」
     うんざりした顔で、影浦と呼ばれた男が鉄門の向こうを見た。クロス、って名前は聞き覚えがある。さっきの男の電話相手だ。ソイツを振り返って、オレはビビって体を固くしちゃった。なんだろ、すげーガタイがいいってわけじゃねぇのに、無表情な顔の裏からヤベー威圧感が滲み出てた。今までの男たちとは比べ物になんない、無条件にビビって降伏したくなるような……そんな圧だ。
    「向こう、騒がしかったな? 誰入れたん」
    「イチのヤツを行かせた。そろそろ終わるだろう」
    「うわー、容赦な。ガチじゃん。潰す気満々」
    「それだけの損害が出てる」
     淡々とやり取りしながら、男が門の閂をようやく動かすことに成功した。ギギ、と錆び付いた音を立てて、鉄の門が開く。
    「……カゲウラ?」
    「ん? あぁ、そーいや名前も言ってなかったな。影浦煌夜。ま、忘れてくれても全然いーけど」
     オレの問いかけに、男、影浦……煌夜さんがそう答えて笑った。さんざ悪態とかついて反抗的な態度取っちゃったけど、命の恩人、なんだよな、この人。悔しいけどさっきはちょっとカッコよかったし。
    「影浦、そのガキはなんだ」
    「拾い物。俺も名前は知らねーな、そういや。名前、なんてーの?」
     ふたりの視線がオレに向いた。名前。これから名乗ってく、オレの、名前。

    「……澄川、晄」

     親父の名字なんて、今後の人生でぜってー名乗りたくなかった。咄嗟に出てきたのは母さんの旧姓だ。
    「晄、ね。詳しい話は戻ってからにしようぜ。黒須も」
    「厄介事なら引き受けんぞ」
    「アンタにとっちゃ厄介のうちに入らねーよ。交渉はあとで」
     茶目っ気たっぷりにウインクした煌夜さんに呆れた顔をして、黒須は踵を返した。言葉はなかったけど、交渉の内容を聞いてやる、ぐらいまではオッケーってことらしい。諦めた、とも言うかもしんないけど。
     ふたりについて行く前に、オレは洋館をもう一度だけ振り返った。この日の選択が正しかったのかは、正直今でもわかんない。子どもひとり裏社会で生きてくってのは想像の何百倍も厳しかったし、マジで悪態ばっかりつく日々だった。たまに煌夜さんが勉強教えてくれたりご飯奢ったりしてくれたけど、組織での立ち位置については頑なに「自分で何とかしろ」の一点張りで助けてくれなくてさぁ。そこは自力でクソ野郎どもに殴られながらでも頑張るしかなかったワケ。


     さらにこの事件の数年後、オレはあることがきっかけでオーヴァードとして覚醒したけど、チカラを得たからって全部が様変わりしたワケでもない。煌夜さんもオーヴァードだってことがわかって、あのとき煌夜さんがなにをやってたかとか、あのときの立場の危うさとか、そーゆーのがわかるようになったから、覚醒して良かったとは思う。それに、オレはぜってー煌夜さんの敵にはなんねーし。事情を知ってる味方はいないよりいたほうがいいもんな。


     そしてオレは今日も、影浦商店の引き戸を開ける。
    「やっほー、煌夜さん! 聞いてよー、黒須のヤローがさぁ」
    「お前はまた性懲りもなく来て……はいはい聞きますよ。小上がり座ってろ、お茶持ってくるから」
    「あっ、菓子も食いたい! その辺の棚に出してあんの食っていい?」
    「図々しいヤツ。いいよ、どうせカモフラージュだし」
    「やっりー! サンキュ!」
     こっからは、オレが今のオレ、澄川晄になったあとの話。
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