謝り癖彰人の部屋にはもう何度も来ていた。部屋に入りドアを閉めた瞬間に彰人から首の後ろに腕を回され、誰も見てないのを良いことにベロンと舌を晒し合いながら絡めるようにキスをする。
「とぉ〜や…」
見つめてくる瞳はもう既に水を張ったように潤んでいた。身体を寄せられるとお互いに下半身が既に膨らんでいることがわかる。
「彰人、ベッド使わせてくれ」
こくりと頷いた後、制服の上着を近くの椅子に掛けると手を引かれながらベッドに潜り込む。
シングルベットに2人並べばかなり窮屈だがそれを言い訳にお互いを抱きしめ合いながら先ほどのように貪るようなキスをする。舌を絡めた時の水音と興奮で吐かれる息の音だけが部屋をつつむ。
「冬弥、ここ……」
「ん」
シャツを捲り上げピンと張った乳首を露わにされる。触ってと言わんばかりの突起を指で摘みあげると「あぁっ…♡」と甘い声が漏れる。俺はあっという間にその誘惑に負けてしまい指を離した後乳首を口に含み吸い上げる。母乳なんか出ないことは勿論分かってるが吸いたくて堪らなくなるうえ彰人も嬉しそうに頭を撫でてくるのだ。自分自身も嬉しくて堪らないと興奮を隠せずに下腹部がむず痒くなった後すぐ、半勃ちだった下半身に1番の熱が籠る。
「あきと…良いか…?」
おうと返事をしながら自分のベルトを外す。俺も自分のベルトに手をかけ下半身を露出させる。枕元のテッシュの横に隠すように置いてあるゴムを一つ手に取り自身のモノに装着させる。
「はぁっ…!はっ。早く…とうや……」
恥ずかしげもなく股が開かれ、ここにと早急に導かれる。彰人の尻穴に己の熱を沿わせゆっくりと中に入っていく。
「うっ……っ!」
「はぁっっんんっ♡とーや……」
とろんとした目がこちらを見つめる。誘われるように顔を近づけ唾液を交換するようにキスをするとさらに中がうねる様に締め付けられた。あまりの気持ちよさに奥に奥に遠慮なく腰を打てば「っ♡♡」と初めてのうちは我慢していた声も今は隣の部屋の絵名さんが気になるくらい大きくなっていた。
「奥ダメ…ああっ…」
そう言うと彰人はぎゅっと背中を丸めながら顔を手で隠す。
「とぉや…ごめ…もうダメ……♡」
「ん、ダメ?」
顔が隠されて見えないものの赤く染まった耳が限界だと訴えてる。
「ごめ…ほんと…ぁぁっ♡ごめん…とぉや…ごめんっっっ♡♡」
謝るのはもう快楽を吐き出すことしか頭のない彰人の癖だ。自分が先に絶頂を迎える事をいつも謝る。
「謝らなくて良いぞ…ほら出せるか?」
「はぁっ♡気持ちいいんんんん♡出す…っ先イく…ごめんっ♡あっあっとうやっ♡♡」
俺の名前を呼びながら背中を逸らして身体がビクビクと跳ね上がると同時に鈴口から勢いよく精液が吹き出た。はぁはぁと肩を上下に大きく動かしながら呼吸を整えているが「彰人、俺ももう…」と言い顔を覗き見る。
「冬弥も気持ちいいんだ」
「当たり前だろ…はぁっ…彰人…」
「全部出せよ…♡」
「あぁ…っ!!っっ!!♡」
彰人の腰を強く掴んで俺の体に寄せる。奥に、奥に。孕まないと分かっていても体は勝手に1番奥へ届く様に腰を押し付けていた。
「はは…お疲れ」
「彰人も…無理させてしまったな」
ずるりと性器を抜くとゴムの中にそこそこの精液が吐き出されていた。少し恥ずかしいので彰人に見られない様にさっさとゴムを縛りティッシュに包んで捨てた。