不眠。「っう…んぐぅ…はぁ、はぁ、はっ…!」
「司っ、しっかりして!大丈夫だから、ゆっくり深呼吸して…。」
「っ…スー…はぁ…。」
「よしよし…可哀想に。おれが眠れるまでトントンしてあげるから、もう一度おやすみ?」
「ん…。」
最近、深夜に目が覚める。決まって二時に起こる発作のような過呼吸は、なかなか良くなる見込みがない。毎日起きてはレオさんになだめてもらって眠る。そんな日が続いたある日。朝起きると、連日の寝不足からか足に力が入らずフラッとよろけた。
「おっと…!」
「司!」
「すみません…なんだか、思うように身体に力が入らなくて…。」
「今日は休んだ方がいい。」
「ですが…。」
「おれも今日は休んで一緒にいるよ。」
「いいんですか?」
2007