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    masasi9991

    @masasi9991

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    膝枕したい道タケ漣

    ##道タケ漣

    デカくてやわらかい「いつも、してもらうばっかだろ」
    「あん?」
    「お返しにこっちからできねぇかって話だ。……オマエはそんなこと考えねーか」
    「らーめん屋がやりてーっつーからやらせてやってるだけだ。オレ様はカンダイだからなァ……その、ヒザマクラっつーやつも」
    「そうか」
     畳に胡座かいて座ってるチビがオレ様を見下ろしてフッと鼻で笑った。意味わかんねーからムカついてその喧嘩を買ってやろうかと思ったが、メンドクセえ。寝転がったままチビの言ってたことを考える。
     ヒザマクラ? ヒザっつーか、太ももをマクラにするやつ。よくらーめん屋がやってる。
     らーめん屋の太ももは枕としてはそれなりに悪くない。らーめん屋の暑苦しい体温も寝るのにはちょうどいいし、頭や背中を撫でてくる手がそこにあるのもいい。つまりらーめん屋が勝手にやってりゃいいんだ、そういうのは。
     それをチビがやりてーって言ってる。てことはそこにあるチビの太ももにらーめん屋が頭を乗せるってことか……? らーめん屋のデカい頭が?
    「チビがチビすぎてらーめん屋のデカい頭に潰されんじゃねーかァ」
    「別に頭デカくはねぇだろ、円城寺さんは」
    「チビの足がチビなんだよ」
    「俺とオマエの体格に大した差はねぇ。誤差だ。だから俺が潰されるならオマエだって潰される」
    「ハァ? この最強大天才のオレ様がらーめん屋の頭ごときに潰されるか! ヒザマクラなんか余裕だっつーの」
     座って、太ももの上にらーめん屋の頭をただ乗せりゃいー話だろ。いつもやってんのの逆? オレ様の太ももの上に、らーめん屋が頭乗せて……オレ様はそれを見下ろして……オレ様がらーめん屋の頭、撫でる……。
     ンだそれ?
     頭ン中がくすぐってェ。ムズムズする!
    「やっぱオマエもやるつもりなのか」
    「……チビの小せー足じゃメンセキ足りねェだろうし」
    「この場合体積だろ。……つーか、大きさもだけど柔らかい方がいいんじゃねぇか?」
    「柔らかい方ぉ……?」
    「枕にするってことは、だ」
     起き上がって、チビの足を見た。らーめん屋が頭乗せるところ。太ももだ。
     つまりここが柔らかい方が勝ちっつーことか? 手を伸ばしてぐっと掴む。
    「おい!」
     チビが文句言ってこっちに手を出した。小せぇ手でそこを掴まれる。手の大きさなら絶対オレ様の勝ちだ。だがヒザマクラするなら、太ももが柔らかい方が勝ち……?
     ……で。チビの太もも、力入ってねぇから……むにゅむにゅして指が肌にめり込む。内側の方はもっとだ。汗ばんで、指が離れない。
    「オマエな……」
     チビも同じようにオレ様の太ももを掴んだまま、上目使いで睨んできた。
     手が離せねェ。チビの太もも……や……! ……なわけねェ! オレ様がチビに負けるわけねーし! チビが負けを認めやがれ!
     チビもオレ様の太ももを掴んでいる。なにか言いたげに唇をモゴモゴ動かしたが、ぐっと飲み込んだらしく、黙った。
     オレ様がチビに負けるハズがねー。オレ様の太ももの方が、柔らかい……ハズ……。
    「なあ……俺が言い出しときながらなんだけど……デカさも柔らかさも、どう考えても円城寺さんが圧倒的……だよな」
    「アァ……? じゃあやっぱらーめん屋がやればいいじゃねーか!」
     オレ様がらーめん屋にヒザマクラしてやるなんてメンドクセーし、……どうすりゃいいのか知らねェ、ンなことよりいつものようにらーめん屋がやりゃいい。簡単だ。
    「自分が何をすればいいんだ?」
    「うわっ」
    「ハァ?」
     話の途中で急にらーめん屋が台所からやってきて、チビがビビって間抜けな声を出した。チビが間抜けすぎて驚いたのでオレ様はチビから手を離して少し後ずさった。そこをらーめん屋がズカズカと歩いて通る。メシの乗った盆を両手に抱えていた。
    「ヒザマクラだ! らーめん屋、ヒザマクラしろ」
    「えぇ、今からか? 飯食ってからじゃダメか?」
     らーめん屋が適当に相槌を打ちながら、ちゃぶ台に晩飯を並べている。あったかい食いもんのにおいがする。腹も減ってる。メシとヒザマクラ……。
    「んん……メシが先」
    「ああ、でも飯食ってすぐ横になったら牛になるな……」
    「ンだそれ。オレ様が牛?」
    「オマエ、目的忘れてんだろ」
    「ハ?」
     チビの顔を見る。それにつられて、さっきまで触ってたチビの太もものむにむにした感触を思い出す。
    「円城寺さん、俺は飯の後じゃなくていいから、円城寺さんに膝枕したい」
    「え? タケル、急にどうしたんだ?」
    「いつも円城寺さんにしてもらってるからさ、こっちからもしてみてぇんだ。コイツといま、そういう話してた」
    「そっ、そうかぁ。改めて言われると照れるな……」
     らーめん屋がチビの言うことに喜んでデレデレに緩んだだらしねー顔で頭を掻いている。その間抜けな顔の割に、手元ではメシの準備をどんどん進めてやがるが。
     そんで目的っつーやつを思い出した!
    「それじゃあ、飯のあとにお願いしようかな」
    「らーめん屋、オレ様も!」
    「うんうん、漣も飯の後だな。はは、なんだか忙しいな」
    「それじゃなくてェ……!」
     それもそうだけど、それじゃなくてそのヒザマクラっつーのを、オレ様がしてやらなくもねぇ……って、言ってねェけど、そういう意味……。
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