明暗ブルーベリー学園校舎の一角。所謂相談室の役割を一応担っている部屋にて。
平常運転で粗雑に座るオイラ、カキツバタの真正面には、同じ白髪と金眼……だが似ていると言うには体格も面構えも違い過ぎる祖父、シャガが鎮座していた。
「……………………」
「……………………」
腕を組み背筋をしっかり伸ばしている祖父と、背凭れに寄り掛かり足を組む行儀良くする気の無い孫。他人が見れば随分おかしく映るかもしれない。
まあ今この場に居るのはオイラ達二人だけなので、「似てないね」なんて不名誉な指摘を受けることもありゃしないが。
「…………久しいな、カキツバタ」
「…………遠路はるばるご苦労様ですわ、当主サマ」
「……………………」
「……………………」
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