松野カラ松は一目惚れした。松野カラ松は一目惚れした。
その相手は目の前にいる、柔らかな黒い瞳と春の暖かい風に吹かれている茶色の髪に、全体的に暗い色の服を纏っているからこそ際立つ、サイドテールにつけられた白いリボンがチャームポイントの彼女。
彼女はカラ松に眺められている事に少し困ったような顔で口を開く。
「あの...どうしました?」
「君が持っているサングラス、実は俺のなんだ。」
遡ること数時間前。カラ松は公園でナンパ待ちをしていた。
カラ松は毎日のようにサングラスをかけ格好付けている。
_があろう事かいつの間にか無くしていたのだ。公園以外でもナンパ待ちはしていた為、他の場所を巡って探したが見つからず結局公園へと帰ってきたのだ。その時カラ松のサングラスを持ちながらキョロキョロとしていた彼女を発見したというわけだ。
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