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    ゆたまき

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    other8e

    MOURNING幸せであれ
    ※しじみ食べたことないので食感は検索してみたけど実際のところ知りません
    「嶺二」
    ぼくの名前を呼ぶ声にゆっくり目を開けると、ベッドの端に腰をかけたランランの姿があった。
    「おはよう、嶺二。やっと起きたな」
    ランランはぼくの頬をそっと撫でてふわりと微笑む。少しくすぐったい。カーテンの隙間から射し込む陽の光が、ランランのまだセットしていないふわふわの髪の毛を明るく照らしてきらきらと輝いている。
    「いまなんじ?」
    身を起こしながら聞くと、7時だと教えてくれた。ちょうどいい時間だ。
    体を起こしたものの疲労の残る体はまだ少しだるくて、ベッドの上でぼうっとしてしまう。ランランの小さく笑うような声が聞こえたかと思うと、ぎしりとベッドの軋む音と唇に優しく触れる感触。それにうっとりとする間もなくランランはぼくから離れて、物足りなさを感じて見上げるぼくの髪を大きな手でくしゃくしゃとかき乱した。
    「ちょっとー!」
    「目ぇ覚めただろ?朝飯作ってあるから早く顔洗ってこい」
    「うん」


    着替えは後回しにして、顔を洗って歯を磨いてリビングに向かうと、美味しそうな匂いがぼくを待っていた。
    「わー!すっごい!和食だ…!」
    テーブルには、お味噌汁に焼き鮭に卵焼きが並んでいて、どれもまだ白い 2846

    柿村こけら

    DONEα憂太×Ω真希さんのパロディ。0直後くらい。/里香Ω、五条α、他はβ。出てきてないけど直哉や禪院男はα多めだと思う。
    ゆたまきオメガバースパロ 一目見た瞬間に、嫌というほど身体が理解した。理性で押さえつけようもないそれを、奥歯を噛み締めて必死に殺す。幸い、教室に一歩を踏み入れた彼――乙骨憂太は、呪力のない真希でも解るほどに濃い呪いを纏っていたので、そのお陰で気は紛れたが。
     第二の性別という、染色体とは関係なしに後天的に判明するものがこの世には存在する。アルファ、ベータ、オメガ――そう名付けられたそれは、文字通りの優劣を示すものだった。一番数が多いのがベータで、これは特段優れた点があるわけでも劣る点があるわけでもない。フラットな人間、といえばそれまでだ。対して数えるほどしかいないアルファは才能に秀でた人間が多いとされていて、オメガの方は何かが劣っていることが多い。生来の出来が悪いのは、単にアルファの子供を産みやすくするためのデザインだと揶揄されている。三か月に一度の「発情期」は、周囲に存在するアルファを誘惑して子を成させるためのもの――現代では昔に比べると認識も改まったとは言え、根強い差別が残る場所もある。例えば、真希の実家である禪院家がそのいい例だ。2010年を過ぎても時代錯誤な男尊女卑であるあの家は、女を虐げるのと同じようにオメガ性をも虐げた。呪術師の世界において、呪力が多いほどアルファである確率は高まる。御三家が一角・五条の家に生まれた五条悟がそのいい例だ。特級の位を冠する男はどこまでもアルファだったし、他にも領域展開をモノにしているような術師は大抵アルファ性を授かっていた。
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