ハンタースギルドへと立ち寄る為に影の交換で社長室へと入る。
何かと忙しい最上に中々会えず、ゲート内でついボーッとしてしまってヘマをした今日は、普段より気が立っていた。
(寝てる……)
辺りを見回し、視線を下すとソファの上に横になり、静かに寝息を立てる最上がいた。
眼鏡は珍しくテーブルの上に置いてる。眉間に皺が寄っているのを見ると、相当疲れている事が分かる。
このまま寝かせておこうか、それとも今の気持ちをぶつけるをと迷っていると、小さい寝返りをうってぶつぶつと寝言を言い出した。
「みずしのはんたー……そこじゃないです……もっとみぎ…」
「………」
一体なんの夢を見ているのか、笑いそうになるのを堪えながらも、段々とその寝顔に欲情してきた旬は、そっと顔を近付け、触れる程度のキスをする。
「………ンン…」
唸り声を上げるだけで、起きる気配がない事を占め、今度は舌を差し入れる。
「……んぅ…」
(まだ起きない…)
そろそろやめようかと体を離そうとすると、服を掴まれる。
引き留められているのだと悟った旬はまた唇を重ね、舌を入れ口内を犯すように吸う。
「……ンぅ、ッふ」
いつになったら起きるのか、試したくなった旬は目を細め、一つ一つスーツのボタンを外していく。長い指がシャツの中へとり、腹や胸をまさぐり、胸の突起を摘むと、ようやく最上は目を覚ました。
「……んん…ぅ…?ン…ンッ!?」
「おはようございます、最上さん」
「おはようございます…じゃないですよっ、何してるんですか!?」
「襲ってます」
「そうではなくッ…あ……む、胸はッ……」
突起を摘まむと最上は反射的に目を瞑る。
「綺麗です」
「摘ままないでくださ…っ!燃やしますよ…本当に…っ」
結局最上は抵抗するものの、旬の思い通りに流されてしまい、ソファの上で致してしまった。
「最悪です…どうしてくれるんですか…」
「そんなに嫌でしたか?」
「違います…違いますけど……そ、の」
もじもじと人差し指同士でくるくると回し、目線を逸らす。一体何がそんなに嫌だったのかと耳を傾けた。
「……仕事中に思い出したら、どうするんですか……」
「―――――やっぱりもう一回だけいいですか」
「はっ!? ちょ、水篠ハンター!!?」
手首に掴まれた手を振り払おうとするが、S級でも桁違いの力を持つ旬には当然勝てず、そのままソファの上で第二ランウドへ突入した。
後日、仕事中の最上から電話が掛かってきておねだりをされるのはまた別の話。
end