おまけのボツ集【もしディノと添い寝したら】
毛布に手をかけ体を滑り込ませる。入口から中心へ向かえば徐々に温度が高くなってゆき、ディノの隣へ体が収まった。
「少し狭いな」
「うん、そうだね」
狭いと言いながら、笑顔が絶えないディノにフェイスも表情が綻んでいく。
「ねぇ、ディノ……触ってもいい?」
ジュニアなら問答無用で触れるのに許されたい甘えたな自分が出てしまう。ディノは少し考える素振りを見せてからフェイスに答えた。
「うーんそうだな……手ならいいよ」
「……ありがとう」
そうして繋いだ手が当たり前のように恋人繋ぎでドキリと胸が高鳴った。欲しいと思っていたものをスマートに渡されてしまい、そんなところは似ているなんてと蘇る熱が身を焦がす。
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