Nightmare Counseling 待つ宵、黒い帳が空を飲み込もうとしている頃。
本丸の玄関には複数の刀剣男士が集っていた。全員武装を身にまとっており誰もがその顔には覇気が感じられるものだった。
「みんな刀装は大丈夫ー?投豆兵ちゃんと持った?」
粟田口の短刀、信濃藤四郎が甲斐甲斐しく部隊員たちに確認する。しっかりしているところは流石粟田口といったところか。ちなみに来歴から妖物退治をした経験はない。
「おー、準備万端だぜ。いつでも行ける。鬼退治は専門外ではあるけど…まあ何とかなるだろ」
柄の長い槍を抱え今度は御手杵が若干気の抜けていながらもどこか頼もしさが感じられる返事をする。こちらも妖物退治の経験はない。
「よっしゃー!鬼退治だー!行くぜ!じっちゃんの名にかけて!」
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