ぬ企画小説いつも通り練習を終えた少年少女たちは、揃って絶句していた。
「……か」
一番初めに沈黙を破ったのは、メンバーの一人である杏だった。
「かっ、かわいい〜〜〜www」
「杏てめえ……」
対照的に彰人は拳をぶるぶると震わせている。こはねは笑い転げる杏をおろおろと宥め、冬弥は冷静にそれを見つめていた。
そう、彼らの前には彰人と冬弥の姿にそっくりの小さいぬいぐるみが立っていたのだ。
「うん、セカイのバグだね」
興奮するわけでも、悲観するわけでもなく目の前の少女はそう言った。バーチャルシンガーであるミクは、彼らと同じよう目の前にちょこんと自立する2体のぬいぐるみを見下ろした。
「どうすんだよこれ……」
頭を抱える彰人の落胆したような声に、冬弥の姿をしたぬいはビクリと震えた。
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