(同棲軸)和哉が響とのデートの服装で悩む話久しぶりに休みが被り、明日は二人揃って出かけられるな、などと昨日一緒にベッドに入った時に会話を交わし和哉より早く目覚めた響は、朝食の準備をし淹れたてのコーヒーを注いだカップに口をつけながら、今日のデートプランについて改めて思いを馳せていた。
和哉が気になっていると言っていた近所に最近できたオシャレなカフェでお茶をして、図書館や美術館に赴き今後の創作活動に必要な資料集めや創作の参考になりそうな作品を鑑賞したり…——そう物思いに耽る響の意識を突如として破ったのは和哉の「決まんね〜!!」という叫び声だった。
「起きたのか?朝食、できてるから起きたのなら早く準備しろ」
「あ、おはよう響…うん、もうちょい待ってくんねぇ…?今日着てく服が決まんなくてさ…」
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