性癖パネル⑧ 接触恐怖症(無印軸♂)事実上ザフトを離反し元は敵対関係にあった戦艦に身を置くことになったアスランは、驚いてしまう程に許されている自由に戸惑いながらリフトグリップを掴んで低重力の廊下を進む。目的地はようやく手を取り合えたかけがえのない幼馴染に与えられている私室だ。いつでも来ていいよと微笑んでくれたその言葉に甘え、落ち着いて昔話でもと手には二人分のドリンクボトルを持っている。そんなアスランにすれ違うアークエンジェルのクルー達は特段嫌な顔などせずに会釈したり手を振ったりしてくれるので、本当にこの戦艦は良い意味で異質だ、とアスランは苦笑を浮かべた。アスラン自身もアークエンジェルで再会したディアッカとの二人部屋を与えられているが、そもそも元敵軍の兵士二人を同室にして何かを画策しようとするとは考えないのだろうかと呆れてしまう程だった。
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