ハンバーグ @hamburg_love777 ハンバーグwithドデカミンです!pixivで夢小説を書いています。 ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji POIPOI 1
ハンバーグPROGRESS今書いている小説の進捗状況です。五条悟(15)×夢主(9)京都にある母方の実家に帰省した際に、五条家の屋敷で五条悟と出会うところまでです。タイトル未定「あの屋敷に近寄っては駄目」 どんな大人も口を揃えて言った。祖母が言うには鬼が出る。叔父が言うには幽霊が出る。叔父の妻が言うには悪魔が。母親と同じ布団で寝ていた頃の少女は、大人達の脅しにまだ素直に怯えていた。しかし少しばかり齢を重ね、一人で起きて、自分で選んだ服を着るようになった頃。 「鬼が出るからの、絶対に五条屋敷の近くには行くなよ、連れて行かれるぞ」 空気で膨らむゴム製のボールを小脇に抱えて麦わら帽子を被る少女の背中に、暖簾を上げた祖母が念押しした。少女はボールを小さな両手に持ち直すと、ふりむいて応える。 「……はぁい、」 さっきまで台所でそら豆のさやを剥いていたのに、わざわざ裏口まで追いかけて来て忠告する徹底ぶりには、いつしか恐怖よりも疑問が勝(まさ)っていた。 2953 1