ライトカラー
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DOODLEまほかくくんライトカラーリップがデフォルトになったやねリップバームぬってほしいとあと地元への願望「サイザーくん、唇きれてる」
その言葉にサイザーが目を数度瞬かせて、親指で唇をなぞった。ぴりとした痛みと、指先についた血液にほんの少しだけきゅっと口元を引き結んだあと、ローブの懐から取り出したハンカチで指先を拭いつつ、呟く。
「もうそんな時期か」
「最近急に乾燥してきたものね」
長い睫毛を伏せさせてハンカチを仕舞う動作を見つめながら、図書館の机の上で両手で頬杖をつく。最近は急激に冬が深くなってきて、ホグワーツの城内でも暖炉が煌々と燃えだした。暖かくていいけれど、女の子としては乾燥が見過ごせない。友人たちが談話室の暖炉の前で丸くなっているのを猫ちゃんだと見守りつつも、ハンドクリームを塗るのに余念がない今日この頃だ。だって、指が割れたら決闘の妨げになるので。
3238その言葉にサイザーが目を数度瞬かせて、親指で唇をなぞった。ぴりとした痛みと、指先についた血液にほんの少しだけきゅっと口元を引き結んだあと、ローブの懐から取り出したハンカチで指先を拭いつつ、呟く。
「もうそんな時期か」
「最近急に乾燥してきたものね」
長い睫毛を伏せさせてハンカチを仕舞う動作を見つめながら、図書館の机の上で両手で頬杖をつく。最近は急激に冬が深くなってきて、ホグワーツの城内でも暖炉が煌々と燃えだした。暖かくていいけれど、女の子としては乾燥が見過ごせない。友人たちが談話室の暖炉の前で丸くなっているのを猫ちゃんだと見守りつつも、ハンドクリームを塗るのに余念がない今日この頃だ。だって、指が割れたら決闘の妨げになるので。