第一話 『可愛い家政夫』宗美
清治朗
ネコ（清治朗の飼い猫）


広い屋敷を
掃除するのは時間も手間もかかる
しかも一人でこなしているのだから
大変に違いない

しかし宗美は苦とも思わず
毎日掃除をしている
綺麗好きで掃除は得意な男なのである

パサパサ（ハタキの音）

『ニャー』

ハタキの動きに釣られて
ネコがやってきた

ちょこまかと
ハタキの先で遊びはじめる

パサパサ（ハタキの音）

宗美も掃除のフリをしながら
ネコと遊び始める

宗美はあまり
表情が豊かではないが
心情は楽しそうである

ゴロゴロと喉を鳴らしながら
仰向けになり
ハタキの先をつかんで
わしわしと噛む

そんなネコを見つめる宗美

しばらく時間がたち

『すみませんが
このままではいつまでたっても
お掃除が進みません』

と
ネコを抱き抱え

第一話『初めての借金？』ここに書いてる話は
時治と環が
初めて出会った頃

（本編の１０年前にあたります●´ϖ`●）

当時の年齢

時治　20歳

環　　7歳



時治が清治郎の屋敷に遊びに行こうとしていた時
子供の泣き声が聞こえてそちらの方を見てみると

軽い知り合いの借金取りの男が
まだ幼い環の腕を乱暴に引っ張っていた

只事ではないな〜と思い
話しかける時治


事情を聞くと

環の親は環を置いて
借金取りの男から
手紙を置いて
夜逃げしたと

手紙の内容→
『すみませんお金は返せません。
その代わりに
子供を置いていきますので売り飛ばすなりしてください』

（環の親は
ドクズ
暴力＆ネグレクト気味）

手紙読んで
はぁ？💢とブチギレる時治

『だからこいつをどこかに売り飛ばしてなんとか金にするんだよ』