nicnask
DOODLE狭い所に閉じ込められる話が好きなので書きたいところだけ書きました。ハルとアレックスが両片想いっぽい話です。
心音と雨音(アレックス×ハル)納屋の扉がバタン、と閉まった瞬間、「うそだろ……」とアレックスが呟いた。
外は突然の嵐。開け放っていたドアが風にあおられ、鍵が内側から落ちた。
「大丈夫?」
「いや、閉まった。……くっそ、なんでこんな時に限って……!」
慌てて引き戸をがちゃがちゃするアレックスの後ろ姿を見て、ハルは少しだけ眉尻を下げる。
「ごめんね、こんな天気なのに手伝わせちゃって──」
「お前のせいじゃないって。俺がちゃんとドア閉めてればよかったってことなのに、
そんな、すぐ謝んなよ……」
ふたりの距離が近い。
棚と干し草の隙間、せまい納屋の片隅。体を向け合えば膝が当たるほど。
アレックスの広い肩越しに、雨の音がぽたぽたと聞こえる。
「暗くなったらまずいな。携帯持ってるか……?」
1150外は突然の嵐。開け放っていたドアが風にあおられ、鍵が内側から落ちた。
「大丈夫?」
「いや、閉まった。……くっそ、なんでこんな時に限って……!」
慌てて引き戸をがちゃがちゃするアレックスの後ろ姿を見て、ハルは少しだけ眉尻を下げる。
「ごめんね、こんな天気なのに手伝わせちゃって──」
「お前のせいじゃないって。俺がちゃんとドア閉めてればよかったってことなのに、
そんな、すぐ謝んなよ……」
ふたりの距離が近い。
棚と干し草の隙間、せまい納屋の片隅。体を向け合えば膝が当たるほど。
アレックスの広い肩越しに、雨の音がぽたぽたと聞こえる。
「暗くなったらまずいな。携帯持ってるか……?」