🪦村川🪦
MAIKING四男とMCの話。オチを見失っている。見直してないから口調違うかも。サタンがMCに頼まれて媚薬を作る話期待か緊張か、或いはその両方か。
珍しく顔を硬らせて、しかし瞳にだけはきらきらと生気を湛えながら、目の前の少女はもう一度同じ言葉を口にする。
「サタンに、媚薬を作って欲しい」
先程言われた言葉と一言一句違わない。脳に全く染み込まない、右耳から入って左耳から出ていくような感覚にサタンは思わず天を仰いだ。
「ご、ごめん、こんなこと頼めるのサタンしかいなくて」
少しだけ気分が上向く。頼られるのは悪くない。
一番適任なのはアスモだ。何せ色欲の悪魔、気が向いたらその類の商品の監修もしているのは有名な話である。しかし、彼に頼んだら最後、使用用途から対象から事細かに訊かれるに決まっているし、なんだかんだと丸め込まれて自分に盛られた上にどうにかされてしまう可能性も十二分にあり得る。ーーそこまで考えて、過ぎってしまう想像。まさか相手はアスモなのでは? だからアスモには頼めなくてこちらに来たのでは?
口の端が歪む。
「……相手は人間? それとも天使? 悪魔? 動物?」
「動物ではないけど……それ、言わないとだめ?」
「だめだ。人間相手に悪魔(おれたち)用の分量で作っ 2685